映画「神様メール」がなかなか面白い

ネットの映画配信サービスで、ちょっと面白い映画を見ました。この「神様メール」という映画は、「神様は実在し、ブリュッセルに住んでいる」という設定で物語が始まります。神様と家族と死を笑いのネタにしたブラックジョーク満載のコメディなので、熱心なキリスト教徒が見るには不向きだと思いますが、私には、ブラックな中に考えさせられる部分があったり、美しい音楽が流れたり、なかなか楽しめる映画でした。

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ブラックジョーク満載、でもキュートなコメディ

さて、この映画の中に登場する神様は、ものすごく「ゲスな神様」です。ブリュッセルに妻と娘と住み、ヨレヨレのガウンとアンダーウエア姿で、薄暗い書斎のパソコンで、災害を起こしたり、人の人生をいじくって面白がっています。家族に対して威張り散らし、DVやモラハラを働き、アル中気味。長男のJC(イエス)はこんなオヤジに愛想を尽かして出て行った、という設定です。

あまりにも最低オヤジ過ぎて
「こんなのが神様だったらいやだ〜!😱 」、と笑えたほどです。
この最低オヤジの神様、爽快なくらい最低で、ちょっとお気に入りです。

神様の娘、エアは、そんな父親に反抗して神様のパソコンから人間に「寿命を知らせるメール」を送った後に家出し、新たな使徒を探して、彼らの人生の物語りを聞きながら「新・新約聖書」を作っていきます。

死を目の前に突きつけられた時に、人間がどう行動するか、何を考えるか、この類いのテーマはどうしてもシリアスで暗くなってしまいがちです。けれど、この映画は超個性的な「使徒」たちがそれを語ります。

宗教的にはギリギリ?でも、面白い

その内容は、宗教的、かなり「マズイんじゃ……」という事も登場しますが、まあ、そこはコメディ映画です。
そういう宗教的にギリギリのところは置いておくとして、私はこの映画から考えたのは、限りある命についてでした。

殆どの人は、自分の余命を考えながら生きているのかと言うと、そうではありません。まるで、ずっと人生が続くかのように日々を過ごしています。けれど、死はいつやってくるか分かりません。次の瞬間かも知れませんし、明日かも知れません。

病気などで余命宣告され、自分の死と直面した時に人は「人生の意味」や「人生で何が大切なのか」を考えるそうです。
余命宣告とまでは行かなくとも、人生の苦難に直面した時に、それを考える人もいます。

この映画に出てくる人物達は、自分の余命を知り、自分の人生に色々な発見や気付きをします。宗教的にギリギリな感じなところはあれど、大切なのは、彼らが「本当の望み」や「幸せ」を手に入れようとして行く姿でした。

もうひとつ、この映画の面白いと思ったところは、旧約聖書と新約聖書の神様の印象の違いに着目しているところかなぁ、と思います。同じ神様のはずなのに、なぜか旧約と新約では神様の性格は別人のように感じることがあります。

旧約の神様は「えっ?言うこと聞かないなら、消しちゃうよ?」
新約の神様は「すべて許そう」

旧約の神様は、洪水を起こしたり、子供を生け贄に差し出せと言ったり、そういえば、悪魔と賭けをしてヨブを苦しめましたっけ……。😓

旧約の神様がこの映画の父親である「神様」、新約の神様が「長男のJC」、そして娘のエアはこの2つの間にいるような気がします。

この映画の原題を直訳すると「新・新約聖書」だそうです。

この映画を作った、監督さんは「無宗教」だそうで、だからこんな風に映画を作ることが出来たのだろうなぁ、と思います。
登場人物の一人を、カトリーヌ・ドヌーブが演じていたのにはビックリしました。70歳を過ぎていると思いますが、とってもお美しいです。✨

マンガの「聖☆おにいさん」が好きな方なら、この映画も楽しめるかも知れません。
私のお気に入りの、このマンガ作品についても、また機会があったら記事にしたいな、と思います。

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