撮影ボックスのメリット・デメリット

私は作品の写真をスマホ(iPhone)で撮影しています。
白いボードで囲った簡易的な撮影場所で、午前中に自然光で撮影します。光を和らげるためのディフューザーはトレーシングペーパーで、レフ板は白いボードで代用しています。

撮影後の画像処理は必須ですが、光の具合に注意すれば、それなりに撮影ができます。

ただ、お天気の悪い日が続いたり、仕事のスケジュールで午前中に撮影できない日が続くと、ちょっと困った状態になります。

オーダー品などは作品の確認写真を追加で希望される場合もあり、なかなか悩ましいです。

そんなことから、時間やお天気を気にせずに撮影できる撮影ボックスを再度使ってみることにしました。

ですが、以前使っていた撮影ボックスは処分してしまったので、新しく購入することになります。

撮影ボックス選びは慎重に

私が以前使っていた撮影ボックスは、3000円ちょっととのお手軽なものでした。「これで綺麗に撮れればラッキー」くらいの気持ちだったので、あまり調べずに値段で選んでしまった感じです。

結果はというと、光量は足りないし、色被りがひどいし……で、「もう撮影ボックスは使わない」となりました。

今思えば、あの撮影ボックスでも部屋をカーテンを閉めたり照明を消したり、撮影ボックスの光源以外に影響されないようにして撮影したらもうちょっとマシに撮れたのかもしれません。

とはいえ、お手軽なお値段だったのでそれなり、だったとは思いますが……。

なので、今回は色々と調べてから、私にしては結構予算をかけて購入しました。

以前は聞いたこともないメーカー(おそらく中国)のものを買いましたが、今回購入したのはサンワダイレクトの撮影ボックスです。製造は中国ですが日本のメーカーが取り扱っているので安心です。大きめの50センチサイズで6000ルーメン、色温度は一番自然な白で撮影できる昼白色の5400Kです。背景シートとディフューザーも付いています。

お値段は12000円ちょっと。クーポンを使って割引で買ったので少し安くなりましたが、私にしては結構なお買い物です。(ああっ、楽天、今セールになってる😱)Amazonはリンク先の表示が変かも……

サンワダイレクト 撮影ボックス 50cm (Amazon)

大きめのボックスにしたのは、小物を置いたりするときに広い方が良いことと、ロザリオ以外の少し大きいものを撮影することになっても問題ないことを考えて決めました。

追記:Amazonは以前画像や価格など詳細が表示できていましたが、表示できない仕様に変更されたそうです。PA-APIを使えば画像付きのアフィリエイトが生成できるようですが、審査や成果ノルマがあるらしいので、私のような「たまに使いたい」レベルの「ほぼ売り上げゼロ」ユーザーはお呼びでないということみたいです。
これじゃ、始めたばかりの人や細々とやっている人はますます売り上げが上がらないという負のスパイラルという気がするのですが……
まあ、ハンドメイドのサイトも、広告費やサブスクのオプションを契約できる売り上げがある作家さんが有利になりつつある感じで、世の中はコツコツとやっている層にはなかなか厳しいなぁ、と思います 😭

撮影ボックスの良かったところ、微妙なところ

使い勝手はというと、以前の撮影ボックスよりもずっといい!です。

折りたたみ式になっているマジックテープの抜け毛が気になりますが(レビューに『換毛期並みに抜ける』って買いてあった通り^^;)、光量も十分で、自然光で撮るよりも色かぶりしません。

場合によっては自然光の方が良い時もありますが、それはそれで使い分ければ良いかな、と思います。

1つだけ気になるのは、上部の照明が四角く付いていて、ディフューザーをつけても四角い反射がビーズに映り込む点でしょうか?透明なビーズはあまり気になりませんが、濃い色やオニキスなどソリッドな石は見事に四角い図形が映り込みます。

ディフューザーに加えてトレーシングペーパーを二重にしたものを追加して、少し和らぎましたが濃い色味のビーズの場合は画像処理ソフトで修正が必要です。

まるで石の模様のように映り込むので、ちょっとなぁ……です。照明が四角でなく丸くついていたらマシだったかもしれません。

よくみるとB'zの中心に四角い照明が反射して写っているのが分かります。これくらいならあまり気になりませんが、オニキスなどは「めっちゃ四角!」ってなります^^;

個人的には、撮影ボックスにはある程度予算をとった方が良い気がします。サイズにもよりますがLEDの光量は5000ルーメン、色温度も5000Kもしくは調光可能なものがベストかもしれません。

撮影ボックス それなりに綺麗に撮れる

商品の謳い文句には『プロのような写真が撮れる』『スタジオ撮影のような写真が撮れる』のような言葉がありますが、それはちょっと「盛りすぎ」かと思います。自然光よりは綺麗に撮れますが、プロクオリティには程遠いですし、写真スタジオの照明のように撮れるわけでもありません。

画像処理を上手くやって「スタジオ撮影クオリティ」に近づける、くらいでしょうか?

ちなみに、画像処理前と処理後の写真はこんな感じです。iphoneで撮りっぱなしの画像が左側、Photoshopで画像処理後です。

自然光よりもムラなく光が当たっているのが良いところかな、と思います。

ホワイトバランスの調整後、CamerarRawフィルターで露出や色かぶりやカラーバランスなど諸々の調整をし、最後にハイライト部分のカラーバランスを整えています。特に紫色と黄色みのあるブルーは結構調整しないと実物と色味が全然違ったりします。

ただ、写真の仕上がり具合の感じ方は人によって違うかもしれません。
私の場合は「職業病」みたいなもので「ちょっと黄色被ってる」とか「ホワイトバランスがイマイチ」とものすごく気になりますし、サイトにあげた後の写真も「ちょっと暗くてパッとしない」「色かぶりしてる」なんて気になってしょうがないこともあります。