カトリック イースターイベント化計画に複雑な気分になる

ショッピングサイトから「かわいい雑貨でイースター気分を楽しもう!」というキャチコピーがついたメールが届きました。可愛らしいうさぎや、カラフルなタマゴの雑貨の写真が添えられたそれを見て、私は複雑な気分になってしまいました。クリスマスはまだしも、キリスト教国でない日本でイースターをイベント化するのはどうなのかなぁ、と。
クリスマスは多くの人が、キリストの誕生を祝う日だと知っていますが、イースターに至っては、それが宗教色の濃い祝日であることを知らない人も、多いのではないでしょうか?

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イースターイベント化計画?

ハロウィンをイベント化したように、イースターも「商機」と捉えてイベント化を図っているようですが、カトリックの私は「そろそろバチ当たりレベル……💦」なんて感じてしまいます。カラフルにペイントされたイースターエッグやうさぎの可愛らしさを「売り物」にイベント化を図っているのかもしれませんが、「イースターまでイベント化なんてやめてほしい〜😣」のが正直なところです。

キリスト教徒にとって、イースターはクリスマスよりも大きなお祝いで、一番大切な祝日です。それを「お金を儲けるために」イベント化するなんてどうなの?と思ってしまいます。

ある人が、「でも、海外でもウサギやタマゴのチョコがいっぱいスーパーで売られていてイベント化してたよ🐣」と言っていましたが、キリスト教国では「イベント化」ではなく「イベント」です。「イベント化」と「イベント」は大きく違うと思います。確かに、キリスト教国でもイースターに向けた商業戦略はありますが、「お金儲けのためだけ」にイースターのイベント化を図る日本と、イースターが公の祝日であるキリスト教国では、根本的なところが違うのではないでしょうか?

キリスト教国と非キリスト教国

そもそも、日本人の多くは「春のお祭り」くらいにしかイースターを認識していないように感じます。それをいいことに「日本流イースター」を定着させようとしているようですが、イベント化させて、何をしようと言うのでしょうか?うさぎの耳をつけて仮装?可愛らしいグッズを売る?イースターパーティーなんてやっちゃうのかしら?と。

それよりも先に、お釈迦様の誕生日の「花祭り」を盛大にイベント化する方が、仏教徒を名乗る人がほとんどの日本では自然ではないでしょうか?「お寺で花祭りのイベントが行われているからそれでいいじゃない」と言われそうですが、イースターも教会でお祝いしているのでそれでいいじゃない、と……💧

海外でも、キリスト教ではない人がクリスマスのイベントを楽しんでいる、と言う人もいますが、大多数がキリスト教徒の国とキリスト教がマイノリティの日本では事情が違います。クリスマスと同じように、本来の祝日とは大きく外れて「イベント化」され、宗教色のないイースターが「普通」になるのはキリスト教徒にとっては、決して歓迎できるものではないでしょう。

海外のお祭りでおしゃれだから、うさぎやタマゴが可愛いから、それが商機になるから、そんな理由で、キリスト教徒にとって大切な祝日を軽々しく扱われるのは、悲しい気分にすらなります。😢

日本のクリスマスと同じように、宗教色が全くない、ウサギとタマゴのグッズが溢れかえる「イベント化したイースター」が行われるようになったら、嫌だなぁ、と思います。ショッピングサイトのメールには「イースター気分を楽しもう」なんてありましたが、思わず、「イースター気分ってどんな気分のことを言ってるのかしら?」とつっこみたくなってしまいました😅

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