カトリックの私と母の一周忌

先日、少し早めの母の一周忌法事を行いました。父は入院して意識がないままなので、一体何をどうすれば良いのか分からず、右往左往してしまいました。
田舎の実家は菩提寺があり、葬儀や法事はそこのお坊さんにしてもらっています。
けれど、私はそのお寺の名前も場所も知りませんでした。母の葬儀を行った時は父がお寺への連絡などをしていたので、私は菩提寺がどこなのかなど、全く気にもとめていませんでした。(それどころじゃなかったし😅)

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悩ましい冠婚葬祭

叔母に聞いて何とか法事の手配はできたのですが、今度は、一体お寺にいくら払えばいいのか、いつ払えばいいのか?となりました。ついつい「叔母さんはどうしてそのことを教えてくれなかったのか」と思ってしまいましたが、叔母は私がカトリックだとは知りません。きっと「そんなことくらい知っているだろう」と思っていたのでしょう。

結局、ネットで法事の「お布施」相場を調べる始末……。

カトリックの私に仏教の法事のことを言われたって分からないし、なんて心の中で言い訳をしてみましたが、よくよく考えてみるとカトリックの冠婚葬祭についてどれほど知っているのかと思いました。

うーん。お作法も費用のこともよく分からないことがたくさんある……💦

冠婚葬祭に出席することはあれど、自分がそれを行わなければならない立場になると、宗教的なことや習慣的なものも含めて、分からないことばかりだなぁ、と思います。冠婚葬祭に関する仕事をしている人は別として、そうでなければその時になって「どうすればいいの?」となってしまう人が多いのではないでしょうか?

私の実家のお寺では、法事などの「お布施」は、事前にお寺に持っていくとのことでした。私はそんなことは知らなかったので、当日、法事が終わってから渡しました。
叔母に「それはお寺に先に持っていくのだったのよ」と言われましたが、時すでに遅し😅

自分の葬儀のことを考える

私は成人洗礼で、身内はほぼ「無宗教」です。なので、万が一のことが起こって「うっかり仏教式で葬儀をされたら困る」ので、ちょっと早めの「エンディングノート」なんて作っちゃおうかと思いました。

となると、やっぱり知りたいのは葬儀やお墓のことです。教会のお姉様方にそれを言うと「まだ若いのに何言ってるの」と笑われ、神父様も「まだ若いんだから」とやっぱり笑われ……。

教会では、60代くらいまでは「若い人」と言われるので、微妙な気分になります。

カトリックの家に生まれない限り、自分以外は「一般的な仏教と」と言う人は少なくはないでしょう。
時々、亡くなった時に部屋に十字架や聖書があって「あら、お父さんいつの間にカトリックに」なんてこともあるようです。
一方で、遺族の意思で仏教式の葬儀で戒名までつけられた人がいる、と言う話も耳にしたことがあります😣

無宗教の友人は、「死んじゃったら分からないから、どうでもいい」なんて言っていましたが、カトリックの私はやっぱり自分の葬儀はカトリックで、と思います。
自分が死んだ時に、私がカトリックだと知っている身内が生きていれば良いですが、私が一番最後になると、自分の意思を表示できるものを残しておかなければなりません。

私は、財布の中に健康保険証と一緒に、教会の電話番号と「私はカトリックです。命に関わるような状況に陥った場合は司祭に連絡してください」と書いたカードを入れています。何となく、安心です✨

うっかり、仏教式で戒名までつけられたら化けて出ちゃいそう、なんて思ってしまいますが、このあたりの感覚は、何らかの信仰を持っている人にしか分からないかもしれません。

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