神父様の普段着、シスターの修道服

キリスト教の神父さんや牧師さんが着ている服というと、ローマンカラーを思い浮かべる人が多いのではないでしょか?映画などでも彼らは白いカラーのついたスタンドカラーのシャツや黒くて丈の長いカソック(英:Cassock、フランス語:soutane スータン)を着ています。
けれど、カトリック人口が少ないとは言え、教会の外でローマンカラーのシャツやカソックを着ている聖職者を見かけることは殆どありません。

シスターは修道服、司祭と修道士は?

シスターは修道服があるところが殆どなので、一目でシスターだとわかります。シスターはあの服装で自転車に乗ったり、車を運転したり、コンビニにお買い物にも行きます。もちろん公共交通機関で移動したりもするので、電車の中でも見かけます。

修道会によって、修道服は色やデザインが違っていて、修道服を見ればどこのシスターかわかります。時々、滅多に遭遇出来ない修道会のシスターを電車の中で見かけると、ちょっと嬉しくなったりします。

それに対して、男性の聖職者や修道士(ブラザー)が教会や修道院の外で、カソック姿や修道服を着ているのを見かけることは滅多にありません。なので、正直、教会の外では神父様も「ふつうのおっさん」にしか見えません。😅

司祭の服についてはこちらで書いていますので、興味のある方はのぞいてみてください。
カトリック 神父様の祭服に興味津々……

私の所属教会の神父様は、ミサの時以外は普通の服です。時々ローマンカラーのシャツを着ている神父様もいますが、大抵、普通の服です。
いつだったか、夕方の薄暗くなった階段を降りている時に、コンビニの袋片手に半袖短パンで「ジョギング帰り?」という出で立ちの若い神父様と遭遇した時は、一瞬それが神父様だと分からなかったことがあります💦

教会の外ではレアなカソック姿の聖職者

信者としては、「もうちっと神父様らしい服装してほしい……😅 」なんて思うのですが、きっと1日中あのローマンカラーのシャツやカソックを着ているのは疲れるのかもしれませんし、動きにくいのかもしれません。

カソックはカトリックと聖公会の聖職者の「平服」ですが、どちらもミサや礼拝以外では「普通の服」のようです。友人だったアメリカ人の聖公会司祭は、カソックが好きであのまま電車に乗って移動すると言っていましたが、日本ではレアな存在だったと思います。

一度、「カソック姿じゃ目立たない?」と聞いたことがありますが、「誰も気にしていないよ」と言っていました。個人的には、あのカソックが好きなので、電車の中で見かけたらちょっと嬉しくなってしまいます。

カソックのボタン事情

以前も記事に書きましたが、伝統的なカソックにはびっちりボタンがついていて、その個数は33個、イエス様が地上で過ごした年数と同じ数だと言われています。
カソックにはボタン控えめタイプもあって、今日、所属教会の神父様が着ているカソックをよーく見たら、ボタンはボタンですが、実態はスナップボタンになっていました 😲

きっと、脱ぎ着のしやすさを考えてのことでしょうが、「そのうち、なんちゃってボタンの下はファスナーになっちゃうんじゃないか?」なんて思ってしまいました。
(以前、神父様が、面倒臭いからファスナーにしたい、なんて冗談を言っていたらしいので)
カソックがこっそりファスナーになったら、まるでジャージみたい……😫

今日も、ミサの後に神父様を探していたのですが、カソックの上にダウンベストを着ていて、なかなか見つけられませんでした💦
今の時期、おじさま方のダウンベスト着用率が高いので、カソック姿なのに見事に「普通のおじさん化」していました 😅