グレゴリオ聖歌 「主の公現」の祝日の聖歌

2018年11月14日

1月7日は公現祭です。この祝日は幼子イエスへの東方の三博士の訪問を記念する日、そしてキリストを通して神の栄光が、全ての人に現れたことを祝う日で、ラテン語では”Epiphania domini”、英語では”Epiphany”と言います。カトリック教会では「主の公現」と言われることが多いと思います。聖公会では「顕現日」と言い、「顕現日」と「主の洗礼」の期間を「顕現節」などと呼んでいるようです。

年間第1主日はどこに?

本来は、1月6日に祝われる固定祭日ですが、キリスト教国ではない日本では1月2日から8日までの主日にお祝いします。
「主の公現」の翌日は「主の洗礼」の祝日で典礼暦の「年間」が始まります。そして、翌週1月14日(日)は年間第2主日となります。
ん?年間第1主日はどこへ行った?と思うのですが、「主の公現」が年間第1主日に移動して祝われるので、翌週は年間第2主日となります。カトリック教会に通い始めた頃「年間第1主日はどこに行ったの?」なんて思っていました。
気にしなければ、気にならないのですが、教会暦を数えたりしていると聖霊降臨の後あたり、「あれ?次は年間いくつ目の主日だっけ?」なんて思ってしまいます。

“Epiphania domini” 「主の公現」のグレゴリオ聖歌

今日は、この「主の公現」に歌われるグレゴリオ聖歌を調べてみました。この中で歌える(…というか知っている)のは、Alleluia: Vidimus stellam だけでした💦 拝領唱もAlleluiaと同じ”Vidimus stellam”ですが、旋律が違っていることと、拝領唱では 栄唱 “Gloria Patri”が入ります。
入祭の “Ecce advenit Dominus” はとても美しく、特に詩篇唱が素晴らしいです。
そのグレゴリオ聖歌と、去年のヴァティカンのミサの様子の動画を見つけたので、いくつか紹介したいと思います。

Introitus 入祭唱

Introitus: Ecce advenit Dominus

Graduale 昇階唱

アレルヤ唱の前に歌われ、昇階曲とも言われます。美しい曲ですが、メリスマが多く歌うにはなかなか難しいものが多いです。
この動画に写っている楽譜は4線譜面ではなく、歌詞にネウマが書き込まれただけのものです。
オタクな私としては、この楽譜を見るだけでもワクワクします。

Graduale: Omnes de Saba venient

Alleluia アレルヤ

Alleluia: Vidimus stellam

Offertory 奉納唱

Reges Tharsis (Epiphany, Offertory)

Communio 拝領唱

Schola Gregoriana Aurea Luce – Vidimus stellam

「主の公現」の Kyriale

Kyrialeは、Mass IX “Cum jubilo”、CredoはIV です。私の好きなKyrialeです✨

ヴァティカンの「主の公現」のミサ

昨年のヴァティカンで行われた「主の公現」のミサの様子です。入祭はグレゴリオ聖歌ではなく「あめのみつかいの」でした。この歌も好きなのですが、グレゴリオ聖歌の”Ecce advenit Dominus” 綺麗な曲なのになぁ、とちょっと残念な気分になっていたら、入祭後のお香をまくときに”Ecce advenit Dominus” が歌われています。クラシックなグレゴリオ聖歌の歌われ方で、とても美しい声です。詩篇部分は歌われていませんが、個人的には、やっぱり入祭はこのEcce advenit Dominus”を詩篇を含めて歌って欲しい……、なんて思ってしまいました。

第一朗読は英語、答唱詩篇はイタリア語(多分)、第二朗読はスペイン語?と 多言語で行われるのも、ヴァティカンのミサを見るお楽しみです✨
福音朗読は、もちろんラテン語でとても美しい旋律で歌われています。

2018.11.14
掲載していた動画が見られなくなっていたので、2018年のヴァティカンのミサの動画に差し替えました。
今年の入祭は「まきびと」が歌われています。明るく美しい歌声のこの入祭唱が終わると、深みのある声でグレゴリオ聖歌の入祭唱がはじまります。

Pope Francis Holy Mass for the Epiphany of the Lord 2018-01-06

よーく見ると、聖歌隊の指揮者が見ているのは、楽譜ではなくタブレット……!😲
美しい声で素晴らしいのですが、クラシックなグレゴリオ聖歌が好きな私は、ヴァティカンでも伝統的なグレゴリオ聖歌でのミサがなくなってきているのかな、と思うとちょっと寂しい気ももします……。
けれど、美しいハーモニーにアレンジされたグレゴリオ聖歌は、とても美しく魅力的なことには確かです。あんな風に歌えたら素晴らしいなと思います。