カトリック 12使徒のシンボル

教会で目にする聖像やメダイ、カードに描かれた聖人たち。カトリック教会には多くの聖人がいますが、まだまだカトリック初心者の私には、ぱっと見てその聖像やカードに描かれた聖人が誰か分からないことがあります。
複数並んでいると、正直、誰なのかサッパリ分かりません。

聖人にはシンボルがある

先日のミサの中のお説教で、神父様が「その聖人が誰かは持っているものを見れば分かる」と話されました。それぞれの聖人にシンボルがあり、それを見るとそれが誰なのか分かるのだそうです。
例えば、音楽の守護聖人である聖セシリアは手風琴を持っています。

聖セシリア

……とは言え、たくさんの聖人のシンボルを調べることは大変なので、12使徒のシンボルを調べてみました。

12使徒のシンボル

ペトロ:天国の鍵

マタイの福音書16:19「わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上でも解くことは、天上でも解かれる」とペトロに天国の門を開く鍵を授けたことから、ペトロが描かれた絵や聖像は鍵を手に持っています。ペトロは初代教皇に位置づけられています。

アンデレ:X形十字架

ペトロの弟。ギリシャで布教中、X形十字架に架けられて殉教しました。

ヤコブ:ホタテ貝

ゼベタイの子ヤコブは、ペトロとアンデレの仲間の漁師で、ヨハネの兄弟です。アルファイの子ヤコブと区別して「大ヤコブ」とも言われます。エルサレムで殉教し、スペインのにサンティアゴ・デ・コンポステラに埋葬されていると言われています。そのサンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼者に、ホタテ貝の貝殻をつける慣わしがあることから、ヤコブのシンボルはホタテ貝になったようです。

ヨハネ:毒蛇の入った杯、書物(巻物)、釜

ヨハネはヤコブの弟で12使徒の中で一番若い使徒です。12使徒の中で殉教しなかった彼は、トルコで毒杯を飲み干しても、ローマで油の煮立った大釜に投げ込まれても死ななかったそうです。ヨハネは「黙示録」と「福音書」を書いています。

マタイ:財布(金袋)、書物

徴税人だったマタイは徴税人だった能力を生かして、イエス様の言葉を記録し、「マタイ福音書」を書きました。エチオピアで刺殺されたとされています。

トマス:大工定規、槍

イエス様の傷口に触れるまでイエス様の復活を信じなかったトマス。「わたしを見たから信じたのか。見ずとも信じらものは幸いである」と述べるのが「トマスの懐疑」。インドの布教で槍で突き刺された。大工の守護聖人。

ピリポ:十字架

ピリポは帽子屋の守護聖人です。十字架に架けられ、石打ちにされ殉教しました。

バルトロマイ:皮剥ぎナイフ

ヨハネ福音書ではナタナエルと呼ばれています。バルトロマイは「最後の審判」の絵の中で剥がれた皮を持っています。ミケランジェロの自分自身の心象を描いたものとも言われる。バルトロマイはアルメニアで生きたまま皮を剥がれて殉教しました。

シモン:のこぎり

聖書の中では名前しか登場しないシモンは、タダイとともに旅をしながら布教しました。ノコギリ切りで切られて殉教したと言われています。

小ヤコブ:こん棒

こちらはアルファイの子ヤコブで、ゼベタイの子ヤコブと区別して「小ヤコブ」と呼ばれています。地味な弟子という印象ですが、ペテロに「主の兄弟」と呼ばれ、初代エルサレム司教になった人物です。帽子職人、反物商人の守護聖人です。
ヤコブは神殿から突き落とされた上に、こん棒で撲殺されて殉教したとされています。

タダイ:槍

ルカの福音書で「ヤコブの子ユダ」と呼ばれるています。槍に刺され殉教したと言われています。

マティア:斧

マティアはイスカリティオのユダが裏切ったために、12使徒に加えられた人物です。使徒言行録ではくじ引きで決めたと書かれています。

イスカリティオのユダ:財布、鳩、悪魔

有名な裏切り者のユダです。イエス様を裏切った後に自殺しました。

12使徒 マティアって誰?

12使徒は、ペテロ、ヨハネ、アンデレ、大ヤコブ、ピリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、小ヤコブ、タダイ、シモン、マティアの十二人です。さて、この中のマティア、私はその名前を見た時に「それって誰?」と思いました。
マティアは、ユダはイエス様を裏切ったために使徒から外され、ユダの代わりに加えられた人です。(このマティア、くじ引きで決まったとか何とか……)この中にパウロが入っていませんが、一般的にはパウロは12使徒とは区別されるようです。この他にも重要な弟子として、福音書を書いたマルコとルカがいます。
12使徒の中で天寿を全うしたのはヨハネだけです。