はじめてのカトリック教会 〜私が洗礼を受けるまで 1〜

私がカトリックだというと、家族代々カトリックだと思われることが多いのですが、私は大人になってから洗礼を受けた「成人洗礼」のカトリックです。
何故か私は、物心ついた頃から神様といえば、キリスト教の神様と思っていて、教会に行きたいと思ったこともありました。けれど、私が育った田舎の町にはお寺と神社はあれど、カトリック教会はありませんでした。
聖書も祈りの言葉も知らなかった子供の頃の私は、好き勝手なお祈りをしていた記憶があります。そんな私が、初めてカトリック教会に行って洗礼を受けるまでを少しづつ書いてみようと思います。

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なかなか教会に行く勇気が出なかった私

大人になってからも、何度か教会に行こうと思ったものの、何となく行くことができないまま何年も経ちました。初めて教会に行くのって、なんだか勇気がいるような気がしませんか?

小心者だった私は、カトリック教会の周りをぐるぐると回って、結局入ることができなかったという事もありました。実は、私は所属教会のすぐ裏のマンションに住んでいたことがありましたが、「いつか行こう」と思うだけで、行動を起こすことができませんでした。

私の人生の中で、どこかに神様はいましたが、その当時の私は神様からずっと遠いところにいたような気がします。

そんな私が洗礼を受けたのは3年前、はじめて教会に行ったのは4年前でした。
色々なことがあって、ずっとやりたくても出来ずにいたことをしようと思ったのです。
もう若いと言える年齢でもなくなり、人生の辛さや悲しさも知りました。いまやらずして、いつやるのだ、と。

私は生きるための何か、ゆるぎない柱のようなものが必要だと感じ、それが信仰を持つことだったのかもしれません。

いまがその時なのかも?

教会に行こうと決めて、以前から知っている場所にある教会に行くことにしました。
そして、意を決してその教会へ……、ではなく教会の向かいにある、某修道会のお店に入りました。何となく、教会には入りづらく(入り口どこ〜?入っていいの〜?🙄 )、結局、そのお店に吸い寄せられるように入ったのでした。

店では、小柄なシスターが店番をしていました。私の他にお客はおらず、店には聖歌が流れていてとても穏やかで優しい雰囲気でした。
シスターに、まだ信者ではないけれど、カトリックのことを勉強をしたいと言う事を伝え、オススメの本を聞くと色々な本を紹介してくれました。

とてもあたたかい笑顔のシスターで、話していると気分が明るくなる気がしました。

私が、今まで教会に行きたいと思いながら行っていないこと、そして「今日もよく分からなくて結局入れなかったんです😅 」と話すと、シスターは「きっと神様に呼ばれたのね」とおっしゃいました。何事にも、それに適した時がある、と。ちょうど、今が私にとって「その時」なのでしょう、とシスターは言いました。

シスターは「よかったら、日曜日のミサに一緒に行ってみる?」と言って下さって、初めてのカトリック教会は、シスターと行くことになりました。

そして、「本当に勉強をしたいのなら神父様に伝えておきましょうか?」とおっしゃるので、お願いしてしまいました。

初対面の私に、シスターはとても親切で、世の中にこんな親切な人もいるのだ、と思いました。

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