子供の頃を思い出す ロバのパン屋さん

先週土曜日の夕方、教会に向かう途中で懐かしい歌が聞こえてきました。
『ロバのおじさんちんからりん〜♪』

その歌がする方を見てみると、歌を流しながらゆっくりと走る移動販売車が見えました。

「ロバのパン屋さん」です。

蒸しパンを売っているパン屋さんで、子供の頃、この歌が聞こえてくると「お母さん、ロバのパンが来たよー、パン、パン買ってー」とねだった記憶があります。

いつの間にか見なくなった「ロバのパン屋さん」、最後に見たのはいつだろう?と思うほど昔です。おそらく30年以上ぶりに聞いた、懐かしい歌に

まだやっていたんだ!

と思いました。

なつかしくて、買いに行きたかったのですが、車は通りを挟んだずっと向こう側。しかも横断歩道の信号は赤でした。

あぁ、なつかしい……。なつかしい蒸しパン、買いたかったなぁ。

とちょっと残念だったのですが、今日、近くのショッピングセンターに行ったら、「ロバのパン屋さん」が!

あの歌を流しながら、昔と同じ蒸しパンを売っています。パンの入っているケースも昔と同じ感じです。
今の若い人には『昭和レトロ』でしょうか……。

売っていたおじさんに「子供の頃よく買ってもらいました」などと言いながら、子供の頃の定番、チョコとレーズンを買いました。全種類買いたい気分だったのですが、踏みとどまりました😅

ロバのパン
意図せずピンクと白で紅白饅頭みたいに……
ロバのパン
レーズンの方は自由奔放な形ですが、これも素朴でいい感じ

ピンクの方がチョコで、中には懐かしい味のチョコクリームがいっぱい詰まっています。

とても素朴な味の蒸しパンで、食感も私の記憶と同じです。

もしかすると、リッチな味のパンを食べ慣れている若い人には物足りない味かもしれませんが、私にとっては「子供の頃の美味しい蒸しパン」の味です。

楽しかった子供時代を思い出す味です。

ちょっと調べてみると、「ロバのパン屋さん」は、現在は本店の京都以外には全国で4店舗(最盛期は150店舗あったそうです)しかなく、移動販売車も特にルートを決めているわけではないので簡単には遭遇できないようです。

スーパーにも似たような蒸しパンが売ってはいますが、やっぱりちょっと違うのですよね……。ロバのパン屋さんとは。

バターをたっぷり使ったデニッシュも好きですが、懐かしく幸せな気持ちにしてくれる素朴な味の「ロバのパン」は、私にとって特別な気がします。