カトリック 宗教は「走る」ものなのか?

私がカトリックの洗礼を受けて、カトリック信者になったことを知るのは、家族以外では親しい人だけです。
日本は、宗教におおらかな国ですが、やはり大人になってから特定の宗教に「入信」すると「宗教に走った」といわれがちです。家に仏壇と神棚はあるけど宗教には無関心と言う人が多い日本だからなのか、信仰を持つことに対して、なんとなくネガティブなイメージがあるように思います。

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「入信」イコール「新興宗教」と言うイメージ

その理由は、「宗教に入信する」イコール「新興宗教」というイメージが強いからではないでしょうか?「カルト」とまでいかなくとも、新興宗教には何かと問題の多い団体は目立ちます。特に、人の弱みにつけこむような勧誘をする団体も存在します。そして、人生に問題が起こった時に、新興宗教に入信する人がいるのも事実です。
そして、入信した本人が、今度は周りの人に対してしつこく「布教活動」を始めて迷惑がられたり、選挙の時期だけやたらと電話がかかってきたり……。
そんなところから、宗教に対してネガティブなイメージがあるのかもしれません。

新興宗教の多くは、入信したいと言えばすぐに入信できるようです。その際に、「寄付金」などが必要になる場合もあるようですが、簡単に「宗教に走る」ことができます。
けれど、カトリックの場合はそうそう簡単に「入信」はできません。ほぼ、勧誘もしないので自発的に教会を訪ねてその意思を伝えない限り、入信のための準備すらできません。なので、カトリックの場合(他の伝統的な宗教も)は「宗教に走る」と言うほどのスピードもお手軽さもないように思うのです。

けれど、私の場合も色々な事があった後にカトリックの洗礼を受けたせいか、「人生で辛い事があって、あの人は宗教に走った」と言われているようでした。どうやら、多くの人にとって、宗教は人生に不幸な事があった時に「走る」イメージがあるようです。
ある意味、そんな風に考える人が多い日本は、幸せな人が多い国なのだな、と思います。

キリスト教を名乗る新興宗教も多く、いつだったか仕事帰りの道中「集団結婚式をする宗教」の方に声をかけられた事があります。私がカトリックなので、と答えると、彼女たち(二人組でした)は、「あら、同じキリスト教ね」と言いながら、「教祖」が書いたと言う自伝本を押し付けるように渡し「コレッ、読んでみてくださいねッ!」と、去って行きました。

……キリストの生まれ変わりなんていう教祖がいるだけで、もう「キリスト教」じゃないんだけど😅

カトリックのシスターに布教した某新興宗教

新興宗教の方々は、結構大胆で、某修道会のシスターが、やはりキリスト教系の新興宗教の勧誘を受けたそうです。
そのシスターは、当時アパートで他のシスターと暮らしていたそうです。そして、お隣には某キリスト教系新興宗教の方が住んでいたそうです。
もちろん、シスターは修道服を着ているので、見ればカトリックのシスターだとわかります。
なのですが、お隣の方々は何度断っても、呼び鈴を鳴らすので、ある日、とうとうシスターも根負けして話を聞くことにしたそうです。
その時に、シスターは彼女たちの話を聞き、ご自分も話をされたそうです。以来、お隣の方々が訪ねてくることはなかったと言うことですが、カトリックのシスターに対して「勧誘」するなんてびっくりしました。😳
シスターも「あの方達、本当に大胆ねぇ」と笑っていましたが……。

おそるべし、某新興宗教、です。

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