クリスマスの洗礼式 〜私が洗礼を受けるまで 8〜

洗礼志願式が終わり、洗礼式まで1ヶ月ほど。この間に準備しておくのは洗礼式で使うベールです。これは洗礼を受けた後、「白い衣を受けなさい」とベールがかぶせられるからです。

男性はベールではなく、白い布が肩にかけられます。男性のこの白い布は教会から借りられるので準備する必要はないのですが、女性はベールを用意します。たいていの場合、代母さんから洗礼のお祝いとして送られる場合が多いようです。私は、シスターからベールを頂きました。💕

ベールと白い衣

初代教会の時代、洗礼式は復活祭に行われていました。洗礼を受けて全ての罪を許され、神の子となったことを目に見えるかたちで表すために、白い衣「白衣」に着替えていました。

この白衣を来て一週間ミサに出て、8日目の復活節第2主日(昔は白衣の主日その衣を取ることになっていました。それが、現代のベールと白い布になったようです。

女性はそのベールをミサでも被りますが、現在はベールを被るか被らないかは自由なので、教会や地域によって色々のようです。私の所属教会では被っている人は多い方ではないかと思います。

私は、普段のミサではほとんど被りませんが、他の人が被っているベールのデザインはとても気になって、毎回「あの人、いい色のベールだなぁ」とか「きれいなレースだなぁ」と観察してしまいます。素敵なベールを見ると、私も被ろうかなと思ったりします。

洗礼式は諸聖人の連禱から

洗礼式の当日は、早めに教会に集合しリハーサルがありました。私の所属教会では、クリスマスのミサが始まる前に洗礼式があります。ミサの前ですが、人は結構います。クリスマスのミサはとても人が多いので席を確保するために、かなり早めに教会に来る人が多いからです。

この日のリハーサルは、祭壇の前に実際に並んで行われました。一通りのリハーサルが終わると、すぐに洗礼式が始まりました。洗礼式は司教様が行います。

名前を呼ばれて祭壇の前に並ぶと、まず「諸聖人の連禱」と言うものをします。先唱者が「聖○○憐れみたまえ」と唱えるので、それに続いて会衆が「我らをあわれみたまえ」と返します。延々と続くこの「諸聖人の連禱」は洗礼に使う水の祝福と、その水で洗礼を受ける人たちのために諸聖人たちの取り次ぎを願うと言うものです。

この「諸聖人の連禱」、私は何度がグレゴリオ聖歌で歌ったことはありましたが、日本語での「諸聖人の連禱」は初めてでした。ラテン語も日本語も同じ旋律なんだな〜、と思いました。

洗礼の水とキリストの光

この後、罪や神様の意志に反するものを退けるか?という質問を司教様がされます。私たちは「退けます」と答えます。
それから「信仰宣言」です。いつもミサで唱える「使徒信条」を質問形式にしたものです。「信じます」というところが「信じますか?」となるので「信じます」と答えます。

これが終わると、いよいよ「洗礼」です ✨
ずっと昔は水の中に沈められたらしいですが、今は頭に水をかけられるだけです。(現在もプロテスタントの某宗派では全身を水に沈めて洗礼を行うらしいです)

リハーサルのとき、神父様が「水をこうかけるからね、頭をこう傾けないと、首から水がドバっと入るから気をつけてね〜」と言う注意がありました。頭の角度が重要らしいです 💧

この時、代母さんは私の肩に手を置き、片方の手には垂れた水をキャッチするためのタオルを持っています。

水は、3回「○○さん、私は父(1)と子(2)と聖霊(3)のみ名によってあなたに洗礼を授けます」と言う司祭の言葉と一緒に、ちょろちょろっとかけられます。
この水が、ものすご〜く冷たかったです。(冬だから?)洗礼の瞬間は、感激よりも冷たい記憶がのこりました 😅

この後、油で額に十字の印をされ、「白衣」の授与です。司教様が「白い衣を受けなさい」と言われると、代母さんがベールをかけてくれます。

次に、ろうそくが授与されます。復活祭の時に使ったでっかいろうそくから分けられた火を、代父母が受け取り、私たちに渡されます。この火(光)はキリストの光です。みなのろうそくに火が灯ると、司教様が「光の子としてあゆみなさい」と言われます。洗礼の瞬間よりも、なぜか私はこの言葉に心が動きました。

最後に、洗礼名の授与。司教様がひとりひとりの洗礼名を言って下さいます。
これで洗礼式は終わりです。

人生の中で、ずっと望んでいたこと終えて、私はとても嬉しかったです。緊張したせいか、ちょっと肩が凝っていましたが、代母さんと「無事終わったね〜」と、とてもリラックスした気持ちでクリスマスのミサに与りました。