カトリック 美しい絵で読む聖書
カトリック教会で使う聖書は、新約・旧約の両方合わせると結構なボリュームになります。これを全部読むにはなかなか気合いがいります。まだまだカトリック信者としては初心者の私はまだ全部を読んでいません 💦
聖書をどう読む?
洗礼前の勉強会に通い始めた頃、神父様に「やっぱり聖書って、最初から順番に読んでいくものですか?」と聞いたら、「そんなことしてたら、いつまでたっても読み終わらないよ😃 」とおっしゃいました。ミサで朗読された所や勉強会で読んだ所、興味を持った所から読めばいい、だそうです。
私が初めて聖書を読んだのは、中学生になったばかりの頃で、お小遣いを貯めて買った当時の聖書は文語体で書かれており、子供の私にはとても難しく感じました。それでも、創世記と出エジプト記あたりまでを読んだと思います。その後は、当時流行っていた(?)「ノストラダムスの予言」に登場する「ヨハネの黙示録」を読んでいました。
教会で、ン十年ぶりに聖書を開いた私は、現在の聖書は口語体で書かれていて随分読みやすくなったなぁ、と思いました。
聖書のもとの言語は旧約聖書がヘブライ語、新約聖書はギリシャ語です。そして、その翻訳には色々なバージョンあり、現在使われている聖書は「新共同訳」という翻訳が多いです。これはカトリックとプロテスタントが共同で訳した聖書です。カトリック教会、日本キリスト教団、ルーテル教会、聖公会はこの「新共同訳」の聖書が使われています。「新共同訳」の前に「共同訳」がありましたが、あまり評判がよろしくなかったため、翻訳し直され「新共同訳」が出版されたそうです。
文語体に比べ、口語体で読みやすくなったとは言え、「文字がぎっしり」の聖書を読むのは、なかなか大変です。「無理なくゆっくり読めばいいのよ」とシスターもおっしゃいましたが、やはり全体をざっくりと把握しておかないと、お説教や勉強会で登場した言葉や人物が分からず「それって何?誰のこと?😕 」となるからです。
……とはいえ、読み進まない聖書。
美しい宗教画を楽しめるアートバイブル
そんな時に出会ったのが「アートバイブル」です。美しい宗教画と一緒に、新約聖書と旧約聖書の主なエピソードが書かれています。文字だけでなく絵が、聖書の内容を理解する助けにもなりますし、何よりも楽しんで読む事が出来ます。私は、この本を洗礼のお祝いに代母さんから頂きました。
このアートバイブルを読んで興味を持った所を、また聖書で読み直すのも面白いですし、今まで何気なく見ていた宗教画の意味する所も理解が深まります。絵の好きな方には一石二鳥の本です。
ハードカバーのフルカラーで500ページ以上ある本ですが、日本聖書協会が出版元だからなのか、お値段も安めです。
聖書が読み進まない方にはオススメの一冊です✨
この本はもう2冊目の「アートバイブルII」もあって、これも美しい絵がたくさん掲載されています。