Panis Angelicus 天使の糧

私の好きな曲のひとつ、「Panis Angelicus(天使の糧)」。何度聴いても飽きない、美しい曲です。
もともとはトマス・アクィナスが聖体の祝日のために書いた『Sacris solemnis』から6番と7番を抜き出したのが、この「Panis Angelicus」です。「聖体」は、キリストの体に変化したパンのことで、「天使の糧」の「糧」はこの聖体(パン)のことです。
そして、トマス・アクィナスは、ドミニコ会の修道士で、『神学大全』で知られる中世最大の神学者です。カトリック教会と聖公会の聖人で、1月28日が聖トマス・アクィナスの祝日となっています。

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フランクの名曲「Panis Angelicus」

この曲には、色々なバージョンがあり、グレゴリオ聖歌としても歌われますが、有名なのはフランクの楽曲ではないでしょうか。
ベルギー生まれのフランクは、フランスの教会でオルガニストをしていたカトリック信者で、とても信仰深い人物でした。

所属教会の聖歌隊でも「Panis Angelicus」を歌う事があります。私の出来はさておき、プロの歌手であるメンバーや本格的なレッスンを受けているメンバーの歌声がとても美しかったです。
まだまだ初心者の私は、音を外さないようにするだけで精一杯なのですが、好きな曲を歌えるのは、とても楽しいです。

グレゴリオ聖歌の Panis Angelicus はもっと祈りの雰囲気が強く、こちらも大好きです。まだ自分で歌った事はないのですが、歌ってみたい曲のひとつです。

この、King’s College Choirの歌うフランクのPanis Angelicusはとても美しいです。
Panis Angelicus – King’s College, Cambridge

こちらはグレゴリオ聖歌のPanis Angelicusです
Panis Angelicus – Eucharistic Gregorian Chant

Panis angelicus
fit panis hominum;
Dat panis cœlicus
figuris terminum:
O res mirabilis!
Manducat Dominum
Pauper, servus et humilis.

天使のパンは
人のパンとなった
天のパンであって
旧約の前表を全うした
ああ感嘆すべきことよ
貧しいもの しもべ
および卑しい者が
主を食しまつるとは

日本語歌詞訳:カトリック聖歌集527番より

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