グレゴリオ聖歌 教会ラテン語の発音

グレゴリオ聖歌

グレゴリオ聖歌はラテン語です。正確には「教会ラテン語」を使っています。教会ラテン語はローマ式とも言われ、カトリック教会で使われてる文語ラテン語のことです。文法的には同じですが、教会ラテン語と古典ラテン語の大きな違いは発音で、教会ラテン語はイタリア語に近い発音をします。

国によって「教会ラテン語」には訛がある

教会ラテン語には古典ラテン語とは違った発音のルールがありますが、ラテン語は実生活で使われなくなって久しく、「死語」とすら言われる言語。それぞれの国で「お国訛り」があり、「教会ラテン語」の発音も微妙に違っていたりします。

フランスではフランス語訛、英語は英語訛、ドイツはドイツ語訛です。私が習っている先生はドイツなので、やはりドイツ語訛です。

この間も、”excelsis” は “エクチェルシス” なのか “エクシェルシス” なのかが話題になりました。教会ラテン語の発音の場合、『XCは明母音の前の[ kS ]、それ以外では[ ksk ]と発音する』となっています。(明母音というのは、I とE です)

なので、excelsis は”エクシェルシス” が正しいということになります。

個人的には教会式の発音で歌おうと思っていますが、歌う所の指導者の指示に従えばいいかなぁ、と思います。教会式で覚えた歌も、ドイツ式で歌う所では発音を変えています。とはいえ、うっかり教会式で歌ってしまったり、その逆もあります。

私が歌っているつもりの「教会ラテン語」も、実際の所は「教会ラテン語日本語訛」だと思います。今は使われていない言語で、どれが正しいか確かめようもないので、その国の訛で歌ってもいいんじゃないの?と思います。

古典ラテン語と教会ラテン語の違い3つ

細かい部分はさておき(私もよくまだ分かっていないので💦 )、古典式と教会式の発音では大きく違うポイントをまとめてみました。

1.二重母音 ae, oe の読み方

  読み方
古典式 ae は「アエ」
oe は「オエ」
aeternae(永遠の):アエテルナエ
terrae(地上の):テッラエ
教会式 どちらも「エー」 aeternae(永遠の):エーテルネー
terrae(地上の):テッレー

2.c の読み方

  読み方
古典式 [k] の発音
ce「ケ」ci「キ」cae「カエ」coe「コエ」
caelum(天、空):カエルム
教会式 基本的に[k] の発音
母音 e,i,ae,oe の前では [tc] になる。
ce「チェ」ci「チ」cae「チェー」coe「チェー」
caelum(天、空):チェールム

3.g の読み方

  読み方
古典式 [k] の発音
ge「ゲ」gi「ギ」gy「ギュ」
angelus(天使):アンゲルス
regina(女王):レギーナ
教会式 基本的に[k] の発音
母音 e.i.y の前では[dj] になる。
ge「ジェ」gi「ジ」gy「ジ」
angelus(天使):アンジェルス
regina(女王):レジーナ

4.v の読み方

  読み方
古典式 [u] veni(来た):ウェーニー
教会式 そのまま[v] veni(来た):ヴェーニー

私が所属しているグループの先生はドイツ式ラテン語のなので、どちらかと言うと古典式に近い発音だと思います。特にドイツ式の場合「g」と「h」の発音は古典式と同じです。

「h」は教会式の場合、発音されず無音なのですが、例外が2つだけあり「mihi」と「nihil」は「h」を「キ」と発音し「ミキ」「ニキル」となります。ドイツ式は古典式と同じ発音をするので「ミヒ」「ミヒル」となります。

時々、歌いながらどっちがどっちか分からなくなってしまいますが、「母音は同じだし、まぁ、いいか〜」なんてごまかしてしまっています💦

そういえば、以前、発音のわからないラテン語の単語をGoogle翻訳に入力し、読み上げてもらったことがありますが、Google翻訳の発音は古典式なので、グレゴリオ聖歌の発音を確認するには不向きでした😅