グレゴリオ聖歌 旋法って何?

ネウマ譜の写真

グレゴリオ聖歌を勉強し始めて約3年。……と言っても歌うことが中心で、その歴史や旋法について勉強する機会はほとんどありません。
時々、グレゴリオ聖歌のクラスで先生がさらりと「この歌は第1旋法で……」と説明を入れるときがありますが、私は「第1旋法ってなに?」と言う状態です。
おそらくクラスメイトの多くは、音楽を専攻していた人や、長くグレゴリオ聖歌を歌ってきた人で、グレゴリオ聖歌の旋法を知っているのかも知れません。

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グレゴリオ聖歌は教会旋法

……と言う事で、「旋法」が気になって仕方ないので色々と調べてみました。「旋法」は色々な旋法があり、グレゴリオ聖歌は「教会旋法」と言うものを使っていることが分かりました。
でもその前に、「そもそも旋法って何やねーん?😦 」と言う状態だったので「旋法」について調べてみると……

旋法(せんぽう、英語:musical mode、モード)とは、旋律の背後に働く音の力学である。 一般に旋法は音階を用いて記述されるので、音階と混同されがちであるが、音階が単に音を音高により昇順あるいは降順にならべたものであるのに対し、旋法は主音あるいは中心音、終止音、音域などの規定を含む。

旋法(2016年1月5日 (火) 16:14 UTC)-『ウィキペディア日本語版』
https://ja.wikipedia.org/wiki/旋法

……サッパリ分かりませーん!💧
どうやら「旋法」というのは、音階や音の使われ方のようです。

8つの旋法

グレゴリオ聖歌で使われている「教会旋法」には8つの旋法があります。それぞれに「終止音」「支配音」があり、「正格旋法」と「変格旋法」あります。

  • 終止音:旋律の最後の音になることが多い音。一番重要な音。
  • 支配音:終止音の次に大事な音。旋律の中で出現頻度が多い主要な音。

「正格旋法」と「変格旋法」で1組になり、終止音は同じですが支配音は違っています。
例えば、1旋法(正格旋法)と第2旋法(変格旋法)で1組になるのですが、この組の終止音は「レ」ですが、支配音はそれぞれ「ラ」と「ファ」です。

ブルーが終止音、ピンクが支配音です。

  • 第1旋法 ドリア(正格旋法)「・ミ・ファ・ソ・・シ・ド・
  • 第2旋法 ヒポドリア(変格旋法)「ラ・シ・ド・・ミ・ファ・ソ・ラ」
  • 第3旋法 フリギア(正格旋法)「・ファ・ソ・ラ・シ・・レ・
  • 第4旋法 ヒポフリギア(変格旋法)「シ・ド・レ・・ファ・ソ・・シ」
  • 第5旋法 リディア(正格旋法)「ファ・ソ・ラ・シ・・レ・ミ・ファ
  • 第6旋法 ヒポリディア(変格旋法)「ド・レ・ミ・ファ・ソ・・シ・ド」
  • 第7旋法 ミクソリディア(正格旋法)「・ラ・シ・ド・・ミ・ファ・
  • 第8旋法 ヒポミクソリディア(変格旋法)「レ・ミ・ファ・・ラ・シ・・レ」

グレゴリオ聖歌を歌う時、その曲がどの旋法かは楽譜を見ると分かります。楽譜の左上にローマ数字があります。下の画像の場合「I」なので、このAlleruia は第1旋法です。

楽典や音楽理論を勉強したことのない私には「へぇ〜」と言う感じです。旋法によって曲の雰囲気が違ってくるのは、なんとなく分かったような気がします。ハ長調とか、イ短調とか、アレと似た感じかしら?(まるで音楽初心者ですね 💦 )
これからは、旋法によってどう違うのかを感じながら歌ってみようと思います。

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