グレゴリオ聖歌 灰の水曜日と聖歌

カトリック教会は、14日「灰の水曜日」から四旬節に突入します。あれ?この間、復活祭だったよね?と思うほど日々がはやく過ぎ、またこの季節がやってきました。
四旬節は復活祭の46日前から復活祭の前日までの期間で、キリストの受難を思いながら、悔い改めと祈り、節制を行い、復活祭を迎える準備をする期間です。簡単に言うと、清い心で復活祭を迎える準備期間というところでしょうか。

四旬節の始まりである「灰の水曜日」のミサでは、前年の「枝の主日」に使ったナツメヤシや棕櫚の枝を集めて作った灰を祝別する「祝別式」と、その灰を塗る「塗布式」が行われます。毎年、朝早い時間に行われるこのミサに、私はまだ一度も与ったことがないので、「今年こそは」と思っていましたが仕事があるので、今年も行けそうにもありません。

灰の水曜日のグレゴリオ聖歌

さて、この「灰の水曜日」で歌われるグレゴリオ聖歌をいくつか調べてみました。
四旬節に入ると、なんだか「ずどーん」とした感じの聖歌が多くなってきます。この「灰の水曜日」の入祭唱も四旬節らしい旋律だと感じました。

Introitus 入祭唱

Misereris omnium

Graduale 昇階唱

Miserere Mei Deus. Gradual. Ash Wednesday. Gregorian Chant. 2015.Caulfield Lent. AustraliaWeek 1

Tractus 詠唱

Ash Wednesday: Tract – Domine non secundum peccata nostra

Offertorium 奉納唱

Exaltabo te Domine quoniam suscepisti me

Communion 拝領唱

ceneri communion; Qui meditabitur in lege Domini

Kyrialeは多分、Mass XVIII: Deus Genitor alme かと思います。ヴァティカンの「灰の水曜日」のミサでもこちらが歌われていたので、間違いないはず……。

灰の水曜日には何が行われるの?

水曜日のミサには与れない人も多いので、ほとんどのカトリック教会では「塗布式」が主日のミサでも行われます。「塗布式」では聖水をかけて祝福された灰を額に塗ってもらう儀式です。この灰は「人は塵から造られたのだから、塵に帰る」(創世記)という神様の言葉を象徴しています。なので、司祭は「あなたは塵であり、塵に帰っていくのです」と唱えながら、灰で信者の額に十字の印をします。
灰は「人間はいつか死んで塵に帰る」という人間の儚さを思い起こさせるためのものだそうですが、かつて灰がせっけんの代用品として使われたことから浄化や再生、「人間の罪が贖われ新しい力をもたらす」というポジティブな意味もこの儀式にこめられているそうです。

額に塗られた灰は、しばらくは拭わず、そのままにしておきます。そのまま教会を出て外を歩きますが、薄いので殆ど分かりません。洗礼を受ける前の勉強会で、神父様が「あれ、結構気を使うんだよね〜、特にお化粧してる女性にべったり灰は塗れないからね」と言っていました。
別の教会でも、灰を塗ってもらったことがありますが、そちらは額ではなく、額の上の髪の部分に塗られました。国によっては、額に塗らず、灰を頭にかけるところもあるらしいので、髪に灰を塗るのもありなのでしょう。

いずれにせよ、そのまま教会を出ても差し支えないように塗ってくれます。😊