大天使ミカエルのロザリオ(スモーキークォーツ)
シックな色味が魅力のスモーキークォーツ。この石には何故か天使のセンターピースを組み合わせたロザリオを作りたくなります。
今回組み合わせたのは翼のデザインが美しい大天使ミカエルのセンターピースです。
主の祈りのビーズをどうしようか、としばし悩んだのですが金色のラメを内包した人工石、ブロンズシャドウクリスタルを使うことにしました。
キラキラとしたブロンズが美しいこの石は、人工的にコッパーを内包させて結晶化させたクリスタルです。スモーキークォーツのシックな色味とぴったりで、シャープな華やかさを加えてくれます。
美しい彫刻と翼が美しいセンターピースを引き立て、とても美しいです。
そして、最後まで悩んだのが十字架です。かっちりシャープな十字架にするか、華やかな十字架にするか……。色々と組み合わせてみましたがいまひとつ。なんだかしっくりきません。
うーん、と思いながら、百合の葉っぱと花がデザインされた柔らかな雰囲気の十字架を組み合わせてみました。
すると、ラウンド型のスモーキークォーツの雰囲気には、柔らかいデザインの十字架がぴったり。
大天使ミカエルのセンターピースとブロンズシャドウクリスタルがシャープで華やかな雰囲気、スモーキークォーツと百合の十字架が柔らかな雰囲気で、とても美しいバランスのロザリオが出来上がりました。
作品詳細
作品名 | 大天使ミカエルのロザリオ(スモーキークォーツ) |
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素材 | スモーキークォーツ(天然石) 約6m/ブロンズシャドウクリスタル(人工石)8mm |
サイズ | ・輪の長さ:約650mm/全体の長さ:約480mm |
十字架 | 百合の十字架 50x30mm イタリア製 |
メダイ | 大天使ミカエルのメダイ 約30x20mm イタリア製 |
天然石とチェコビーズ
最近は、チェコビーズではなく天然石を使うことが多くなってきました。
定番だった、表面加工がされていない素朴な色のビーズが店頭から消えつつあって、最近は表面加工された華やかなものが多くなってきた様に思います。
表面加工されたビーズはとても美しいのですが、注意しないと思ったよりも早く色落ちするものもあります。
どんな加工がされているのかチェックした上で、加工が剥げて元のビーズの色に戻っても「経年劣化の味」が出る様に考えて作りますが、表面加工されたビーズの経年劣化による色落ちは、悩ましい問題です。
熱心にお祈りに使うほど、色落ちも早いのは嬉しいのか悲しいのか……。とっても複雑な気持ちになってしまいます。
変色するという点では、ピンなどの金具も少しづつ変色します。特に金色の物はアンティークゴールドの様な色に変色していくので、とても分かりやすいです。とても華やかだったロザリオが、少しづつ落ち着いた色味になっていくのは好みによるところですが、私が金色のパーツを使ったロザリオをほとんど作らないのは、そんな理由もあります。
けれど、天然石もガラスビーズも使用状況や経年劣化による色落ちや変色は避けて通れないので、色落ちや変色があっても「雰囲気がある」ロザリオを作りたい、と思います。