聖マリア・ゴレッティおとめ殉教者のロザリオ

聖マリア・ゴレッティおとめ殉教者のロザリオ

ロザリオ用のセンターピースには数え切れないほどの種類があります。最も多いのはマリア様ではないかと思います。よく使われるベーシックなものから、ちょっと珍しいものまで色々とあって、海外の専門店では日本ではなかなかお目にかからないセンターピースが見つかります。

先日、ちょっと珍しい聖人のセンターピースを見つけました。

聖マリア・ゴレッティのセンターピースです。マリア・ゴレッティは12歳の時に、自分に対してよからぬ思いを抱く隣家の息子アレッサンドロによって命を奪われてしまいます。
アレッサンドロは短剣でマリアを脅し、それでも抵抗すると彼女を刺してしまいました。出かけていた母親がマリアを見つけて病院に運びましたが、既に手遅れ。マリアは「彼を許します」と言い残して亡くなりました。

アレッサンドロは逮捕され懲役30年となります。(未成年なので酌量されたとか)それでも反省の色を見せなかったアレッサンドロですが、ある日、夢の中にマリアが現れて百合の花を1本差し出しました。それから彼は改心して、出所後は修道院で働き罪を償いながら生涯を終えたそうです。

人を許すことはとても難しいです。自分の命を奪った相手を許すなど私には出来そうもありません……。けれど、神様は誰かを恨んだり憎んだりしながら生きることを望まれないだろう、と思います。
私のように、些細なことを「あの人はこんなことを言った」と根に持っているのを見て、神様はため息をついているかも知れません。

そして、十字架につけられたイエス様が、自分を十字架につけた人たちに対して「父よ、彼らをお許しください。彼らは自分が何をしているのか、わからないのです」と言った聖書の一節を思い出します。

人間は、信仰心なしに人を許すことは難しいのではないかなぁ、と思うのですが、人を許せるほどの信仰心を持つのもまた難しい、なんて思ってしまいます。

人を許せる心を持てるようになりたい、と思いながら今回作ったのが「聖マリア・ゴレッティおとめ殉教者のロザリオ」です。

ビーズの色は、やはり白一択!清らかな心を持つマリアと白百合の色です。主の祈りはカットクリスタルで凛とした美しさと彼女の信仰心を……。
少し大きめのセンターピースに合わせたのは、百合がデザインされた曲線が美しい十字架です。

作品詳細

作品名聖マリア・ゴレッティおとめ殉教者のロザリオ
素材チェコビーズ 約6mm/クリスタル(天然石)8mm
サイズ輪の長さ:約650mm/全体の長さ:約470mm
十字架百合の十字架 約50mm x 30mm イタリア製
メダイマリア・ゴレッティのメダイ 約28x20m イタリア製