グレゴリオ聖歌 主の昇天の入祭唱 “Viri Galilaei”と「ガリラヤ人よ」

今日は「主の昇天」の祝日です。復活したイエス・キリストが天に上げられたことを記念する祝日で、本来は復活祭から40日後の復活節第6木曜日となっています。けれど、カトリック国ではない日本では日曜日に移動して祝われます。
さて、この「主の昇天」の主日に歌われる入祭の歌が「ガリラヤ人よ」です。初めてこの歌を歌った時、私は「ガリラヤじんよ」と読んでしまいましたが「ガリラヤびとよ」です。
歌うのは年に1度?「ガリラヤ人よ」
この「ガリラヤ人よ」はこの時期に1度歌うか歌わないかなので、今年も「去年、歌ったよなぁ……」と楽譜を、じぃーっと見つめてしまいました。大抵の聖歌はYoutubeなどに上がっていて「耳コピー」できるのですが、この歌は見つかりません。あまり歌われない歌なのかしら?
自分でキーボードを叩いて旋律を確認するよりも、音を聞いて「耳コピー」した方がずっと早いのですが、ないものは仕方がありません。諦めてキーボードを叩いて練習することに……。うーん、楽譜読むのってやっぱり苦手💦
グレゴリオ聖歌の"Viri Galilaei"
「主の昇天」で歌われるグレゴリオ聖歌にも、似たようなタイトルの「Viri Galilaei(ガリラヤ人たちよ)」という入祭唱があります。旋律は全く違いますが、歌詞の内容はとてもよく似ています。。
グレゴリオ聖歌の"Viri Galilaei"の歌詞の元になっているのは聖書の言葉ですが、日本語の歌もこの聖書の場面から作詞・作曲されたのだと思います。
イエスが昇って行かれるとき、彼らが天を見つめていると、見よ、白い衣をまとった二人の人が彼らのそばに立って言った。
『ガリラヤの人たちよ、なぜ、天を仰いで立っているのか。あなた方を離れて天に上げられたあのイエスは、天に昇るのをあなた方が見たのと同じ有様で、またおいでになるであろう』
-使徒言行録1章10-11節
主の昇天の主日入祭唱
Viri Galilaei (Ascension, Introit)
Víri Galilaéi
Víri Galilaéi, quid admirámini aspiciéntes in caélum?
Allelúia:
quemádmodum vidístis eum ascendéntem in caélum, ita véniet.
allelúia, allelúia, allelúiaPs:
Omnes géntes pláudite mánibus:
jubiláte Déo invóce exsultatiónis.ガリラヤの人たちよ、
なぜ、天を見つめて立っているのか?
アレルヤ
あなたたちが イエスが 天に
昇って行かれるのを見たと同じ姿で、また おいでになる。
アレルヤ アレルヤ アレルヤすべての民よ、手を打ち鳴らし、
喜びの声を上げて主を祝え。
グレゴリオ聖歌の詩篇唱と答唱詩篇
土曜の夕方ミサは、天使ミサの日だったので、いっそグレゴリオ聖歌の入祭唱 “Viri Galilaei" 歌いたかったなぁ、なんて思ってしまいました。同じ「ガリラヤ人」だし、……といっても、グレゴリオ聖歌の方も出だしと詩篇唱以外は怪しいので、やっぱり練習は必要です😅
グレゴリオ聖歌の詩篇唱部分、
“Omnes géntes pláudite mánibus: jubiláte Déo invóce exsultatiónis."
(すべての民よ、手を打ち鳴らし、喜びの声を上げて主を祝え)
ここは、今日の答唱詩篇の1節目前半と同じ歌詞です。
ハイ、今日は答唱詩篇の当番でした。いつもよりちょっと低めなので歌いづらかったのですが、なんとか派手にずっこけずに歌えました✨ 何度歌っても緊張する答唱詩篇、毎回歌い終えるとほっとします。