蒼い湖と星のロザリオ

蒼い湖と星のロザリオ

珍しいグレーのチェコビーズを見つけました。ブルーグレーに近い色味のビーズは初めて見かける色で、思わず買ってしまいました。
カットが入って、クラシカルな印象のビーズは「ちょっと地味かしら?」と思いましたが、透明感のあるビーズや明るい色のビーズと組み合わせると素敵なロザリオになるかも、と思いました。

このロザリオでイメージしたのは、日本画家、東山魁夷の描く青い世界です。私が好きな画家の一人で、特に青い森や湖を描いた作品はとても美しく、何時間も見ていたくなります。

このロザリオは、東山魁夷の最後の作品になった「夕星」からインスピレーションを得ました。蒼い森と湖、そして空に静かに輝く蒼い星……。「夕星」の習作には星は描かれていなかったそうで、最後に星が描かれた、と言う話を聞いたことがあります。

私は、それが命の輝きのようにも思えます。

夕星 東山魁夷
東山魁夷 『夕星』 (1999) 長野県信濃美術館所蔵

もう少しコロナが落ち着いたら、長野の信濃美術館に見に行きたいなぁ、と思っています。

さて、静かなブルーグレーのチェコビーズに組み合わせたのは、やはりブルーグレー。ラウンド型の透明感が美しいビーズで、ちょうど空で静かに輝く星のようになります。

センターピースは繊細で軽やかな十字架と透かし模様のものを、十字架は少しかっちりしたデザインのものを選びました。
シンプルに見える十字架にですが、よく見ると細かい彫刻が入っていて、十字架の両端には天使が彫刻されています。

作品詳細

作品名蒼い湖と星のロザリオ
素材チェコビーズ 約6mm/8mm
サイズ輪の長さ:約660mm/全体の長さ:約470mm
十字架天使の十字架 約50mm x 30mm イタリア製
メダイ十字架と透かしのメダイ 約20x15mm イタリア製