アシジの聖フランシスコのロザリオ(バイヨンウッド)
お気に入りのロザリオパーツの一つ、サン・ダミアーノの十字架。様々な大きさのものがあり、私の手元には3種類くらいの大きさがあります。
そして、裏には祈りの言葉が刻まれていて、これも数種類あります。
十字架とセンターピース、主の祈りのパーツがセットになった『平和の祈り』のタイプは英語で平和の祈りの前半が刻まれています。
これよりも小さいサイズの十字架(手元にあるものでは一番小さいサン・ダミアーノ)には、ラテン語で民数記の「アロンの祝福の祈り」が刻まれ、今回使用したサン・ダミアーノの十字架には平和の祈りの後半が刻まれています。
以前、『平和の祈り』のセットを使ったロザリオと、この後半が刻まれた十字架を使ったミニロザリオ を使って、『平和の祈り』が完成するように作ったことがあります。
どうせなら、全部入れて欲しい……、なんて思いますが、お祈りが比較的長いので、一つの十字架の中に入れるのは無理があるのでしょう。大きめの十字架でも、全部入れたら米粒みたいな文字サイズになりそうです。
さて、今回作ったロザリオは、バイヨンウッドを使った軽やかなタイプで、十字架は『平和の祈り』の後半部分が入ったタイプです。十字架の彫刻は少し柔らかい印象です。
作品詳細






作品名 | アシジの聖フランシスコのロザリオ(バイヨンウッド) |
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素材 | バイヨンウッド 約6mm/8mm |
サイズ | 輪の長さ:約640mm/全体の長さ:約465mm |
十字架 | サン・ダミアーノの十字架 約50mm x 34mm イタリア製 |
メダイ | 聖フランシスコのメダイ 約25x20mm イタリア製 |
十字架に刻まれている『平和の祈り』後半部分
O Master,
grant that I may not so much seek to be consoled as to console;
to be understood as to understand;
to be loved as to love;
or it is in giving that we receive;
it is in pardoning that we are pardoned;
and it is in dying that we are born to eternal life.ああ、主よ、わたしに求めさせてください。
慰められることよりも慰めることを、
理解されることよりも理解することを、
愛されることよりも愛することを。人は自分を捨ててこそ、それを受け、
自分を忘れてこそ、自分を見いだし、
赦してこそ、赦され、
死んでこそ、永遠の命に復活するからです。
少し大きめの十字架ですが、軽いウッドビーズを使っているので、十字架の重さを少し感じつつ、とても軽やかなロザリオに仕上がりました。
バイヨンウッドの模様が美しく、温かく素朴な手触りが魅力です。私がよく使用しているベツレヘムのオリーブウッドは縞模様が多いのですが、このバイヨンウッドは縞模様やまだら模様があったり、いろいろな表情を楽しめます。
オリーブウッドは職人さんが手作業で作っているようで、ロットによって形や仕上げ(がっつりニスや控えめニスなど)、穴のサイズなどにバラ付きがあるので、多めに仕入れて穴の大きさや仕上がり具合で選別してピンで作るか紐で作るか決めます。職人さんの熟練度によってビーズの形も違うことがあるのも面白いところ。それが、手作りの魅力とも言えます。
けれど、このバイヨンウッドはおそらく機械が作っていると推測。
穴の大きさも、形も安定していてるのが良いところです。そして、お値段もベツレヘムのオリーブウッドよりも安く、国内で手に入ります。
ベツレヘムのオリーブウッドも時々、扱っている店があるのですが、60個で1万円を超える値段がついていたりでびっくりします。(私は60個2000円くらいで仕入れるので、かなりぼったくり……?)
……と、ちょっと話が逸れてしまいましたが、ウッドビーズのロザリオは軽やかで素朴な手触りが魅力です。その手触りは、気持ちも優しく穏やかにしてくれる気がします。
私が作るロザリオは、女性向けな仕上がりが多いのですが、このロザリオは男性でも違和感なくお使いいただけると思います。