カトリック 仏教式の葬儀、数珠はどうする?-数珠のようなロザリオ-

数珠のようなロザリオ

私の家族や親族は、日本では一般的な宗教観をもつ「仏教徒」です。なので、私の母の葬儀も仏教式でした。そこで発生するのが、カトリックの私にはなかなか悩ましい「数珠」問題です。お経は読まなくても、うるさく言う人はあまりいませんが、数珠は持っていないと「あら、数珠は?持っていないの?」と言われます。

そこで、「私はカトリックなので、数珠は持っていないです」なんて言えば、面倒なことになるのは目に見えています。

スポンサーリンク

数珠の代わりにロザリオ

母の葬儀の時、私は愛用している「ヨブの涙のロザリオ」を持ちました。数珠玉という草の実でできたロザリオなので遠目には「地味な数珠」に見えます。ロザリオを手のひらに二重に巻き、センターピースと十字架を手の中に収めていれば、それがロザリオだとは気づかれません。

けれど、そうしているのもなかなか面倒ですし、女性が持っている数珠は水晶を使ったものが殆どで、やはり「数珠玉」は目立ちます。
(数珠も本式か略式か、また、宗派によって玉の数などが違うようですが)

そんな理由で、限りなく「一般的な数珠に見えるロザリオ」を作ってみようと思いました。

ビーズはクリアなチェコビーズをベースに主の祈りのビーズはカット入りクリスタル、そしてピンではなく紐を使うことにしました。センターピースは小さめ、十字架はさらに目立たない超ミニサイズ、仕上げに「数珠らしさ」を出すために小さな房をつけることにしました。

数珠に見えるロザリオ

そして、仕上がったロザリオがこちらです。よーく見ないとロザリオだとはわからない仕様です。

バラのセンターピース(裏はマリア様)、十字架は小さな房と房に挟まれて目立たないようにしました。
手のひらに二重に巻いてセンターピースだけを手のひらに収めておけば、小さな房が垂れて、まるで数珠のように見えます。ロザリオに房飾りをつけるのは、イレギュラーで、果たしてそれが問題無いのかどうか、実は分かりません💦
ここは、「仏教式の葬儀に持参してもロザリオとバレないロザリオ」として作ったので、大目に見ていただきたいかと……。

特に宗教にこだわりがない人から見ると「そんなロザリオに執着しなくても、数珠を持てば?」と言われますが、こればかりはキリスト教徒他、数珠を持たない宗教の方にしか分からないことかも、と思います。プロテスタントの方はロザリオを数珠がわりにも出来ないでしょうし、どうしているのかしら?と思います。

私は、亡くなった方の宗教には敬意をもって葬儀に参列します。故人の宗教に敬意を持って参列したいから、数珠がわりにロザリオは持たないという選択になるのです。けれど、数珠を持っていないと何かと面倒で、結果、周囲の人を不快にさせないように「数珠に見えるロザリオで」と考えてしまいます。

教会のお姉様方や、友達に聞いても、数珠を持たなければならない雰囲気の時はロザリオを数珠のように持つ、と言います。

日本は宗教におおらかな国ですが、何となく「仏教式が正しい」という雰囲気があるなぁ、と感じます。無宗教と言う人も「お葬式や法事に数珠を持つのは常識」と言うくらいです。

少数派のカトリックは、なんとも肩身が狭い気分です😅

こちらのロザリオは試作品で販売はしておりませんが、興味のある方はminneのページよりお問い合わせください。

スポンサーリンク