グレゴリオ聖歌ワークショップ|「入門」で沼が拡張された話

先日、グレゴリオ聖歌のワークショップに行ってきました!
最近グレゴリオ聖歌沼にずぶずぶな私ですが、こういうワークショップに参加するのは久々。
ちょっとドキドキしながら行ってみたら……、受講者が約20人。
「え、意外といる、同志たち!」と心の中でニヤリ。

ちなみに、知った顔ぶれはなし(多分)。
古楽院の常連っぽい方々が多いのかな、という空気感でした。

ガチな先生降臨

講師の先生がまたすごかった。
グレゴリオ聖歌歴40年、もはやオタクの領域を超えて「蘇った中世の修道士」。
説明もとても分かりやすくて、申し込み地点では座学が多めなのかな?と思っていたのですが……
「はい、じゃあ歌いましょう」即・実践!

特に私のテンションが上がったのは、
「このエピゼマは……」とか、「クィリスマ」とかネウマ用語全開だったこと!
今まで、こういうのは“初心者には難しいから”と避けられがちだったので、めちゃ満たされました

4線譜とネウマの沼

ちなみに、私たち受講生が見ていたのは通常の4線譜(Graduale Romanum準拠)
でも先生は、「同じ曲でも時代によって楽譜が微妙に違うんですよ」と色々と解説してくれた後に、
ザンクト・ガレンのネウマ(多分)で歌ってくれたのです。

これがもう、空気感が全然違う!
ちょっとしたイントネーションのニュアンスで、同じ旋律が柔らかくなったり、ちょっと流れが変わったり……。

ネウマ譜、ただの観賞用コレクションじゃなかった……。
「読んで歌う」という次元、本当に存在するんだ。
この先生、「ネウマを読んで歌える人類」なんだ……と尊敬しかありません。

ぜひ、あのラオンのグルグルネウマを歌ってほしい、と妄想。

詩篇唱オタク視点も発動

ちなみに、今回の楽譜はモード1。
詩篇唱のトーンは……うん、トーン1、終止形はどのパターンかな?なんて考えつつ、
(さすがにワークショップ中に「この詩篇、終止形どれですか?」とか聞けないけど)
密かにオタクスイッチ全開でした。

最近、詩篇唱と旋法の沼にも片足突っ込んでいるので、こういう発見がなんだか楽しい。

「入門」とは一体……

それにしても、今日のワークショップは「入門」なのに、
みんな普通にラテン語もスラスラ、初見でも歌える
感じで、内心「これどこが入門?!」ってツッコミ入れたくなりました(笑)。

でも楽しかったからOK。
次回は9月!
それまでに今日歌った曲を復習して、
「ただのグレゴリオ聖歌オタク」から「実践型オタク」に進化すべく頑張ります。

そして沼はさらに深くなる……

そして、家に帰ってから改めて楽譜をじっくり眺めていたら、ふと気づいてしまったのです。

「あれ……この詩篇、トーン1じゃなくてGloria Patri(栄唱)のトーン1っぽくない……?」

うん、やっぱりLiber Usualis に載っている "Tone for the Gloria Patori at the Introit"のトーン1。
歌った曲はIntroit(入祭唱)なので、Gloria Patriがトーン1になるのは何となくわかります。

……でも、ちょっと待って?
Gloriaのトーンで詩篇歌うパターンなんてあるの??

完全に私のオタク知識じゃカバーできない謎領域に突入です。

先生が「詩篇はさっきのGloria Patriと同じですよ~」って言ってたので、
「じゃあ、トーン1ですね」と素直に思い込んでいたのですが……

よく見たら微妙に違う。
いや、これ……むしろGloriaのトーン1やん!

こういう細かいことが気になってしまうのが、オタク初心者の困ったところ

いやむしろ、詩篇唱の沼につま先を突っ込んだだけのド素人だからこそ、わからないことが多すぎて逆に気になってしまうというか……。

これ、次回のワークショップで先生に聞いてみたいけど、
初心者がマニアックな質問しちゃって空気凍らせるのも怖い。

なので今回は、そっと自粛。

でもいつか、さらっと、

「あの、この詩篇のトーンの件なんですが」

って、スマートに質問できる沼の住人になりたい……!

詩篇唱、底なし沼。

どうしても気になるのでLiber UsualisでIntoroitを観察してみたところ、モードに対応したGloria Patoriのトーン、そして詩篇がくっついている場合はGloria Patriのトーンになっているっぽい。入祭唱の場合はGloria Patriのトーンで歌うのかも……、とぼんやり自己解決中。

米粒みたいな解説の英語読めばいいのですが、この類の英単語って知らないのが多すぎて挫折中。