グレゴリオ聖歌入門ワークショップ:「入門」なのに「入門」じゃなかった件

先日、「グレゴリオ聖歌入門ワークショップ」の3回目(最終回)に行ってきました。
全3回コースのラスト。つまり、「もう歌えるよね〜」という空気の中で始まった講座です。

クネクネだらけの古ネウマ、謎のテンション発動

今回も2回目の復習をしつつ、例によって古ネウマで歌う回。
あのクネクネした形に小さくついてる線や点ひとつにも意味があって、
「え?ここにも」「え?これもそうなの」って、見れば見るほど増殖する情報量。


ちょっと手が滑って点がついただけじゃないの?っていうのにも、ちゃんと意味がある。

そして、同じ意味の変形版まである。

結果、
「???」→「難しい!」→「でもおもしろい!」の無限ループ突入。
パニックとテンションが同居する、まさにオタク脳の覚醒状態です。

「はい、じゃ、歌いましょうか〜」の恐怖

3回目ともなると、先生も慣れたご様子。
ラテン語の発音確認が終わったかと思ったら、軽やかに一言。

はい、じゃあ歌いましょうか〜♪

……いや、ちょっと待って!?Σ(゚Д゚)

「入門」って、もっと優しい感じじゃなかったっけ?

周りのみなさんは涼しい顔でスラスラ歌う。
冷や汗を垂らしているのって、もしかして私だけ?

特に古ネウマを見ながら歌うときって、
四線譜だけの時点でちゃんと歌えてないと、古ネウマを追う余裕がないのですよね……。

私はというと、「誤ネウマ」状態(※意味不明なクネクネに翻弄される)なので、
先生の手の動きを見ていた方がまだ分かる。

あの手の動き、ネウマとシンクロしていて地味にありがたい。

「入門」って、何基準だったのか?の謎

全3回終わっての率直な感想。

これ、本当に“入門”だったのか?

最初は簡単なところから始まったけれど、
最終回あたりは「上級者が復習で来る入門講座」みたいだったなぁって。

次に受けるときは、絶対にがっつり予習・復習して挑もうと心に誓いました。
(ちなみに月1回ペースなので、油断するとすぐ忘れます)

グレゴリオ聖歌、わからないけどもっとやりたい!

講座は大変だったけれど、終わってみれば
「年2回くらいあってもいいのに」と思うほど楽しかったです。

先生は普段、バロック音楽の合唱団を指導されているそうで、
グレゴリオ聖歌のグループもあったらいいのに、と思いました。
(いや、そもそも私のレベルじゃ入れないかもですが)

今まで古ネウマは“観賞用”でしたが、実際に歌うと、
理解できないなりに奥深くて、どんどん惹き込まれていきます。

目指せ、脱・鑑賞!

「わからないけど、もっとやりたい!」
この感覚、まさにグレゴリオ聖歌沼の入口。

誤ネウマ上等、脱・鑑賞目指して。
次こそはクネクネに翻弄されず、クネクネと一体化して歌えるようになりたいです(たぶん無理)。

目指せ、脱・鑑賞!古ネウマで歌えるオタク。
それが私の次のミッションです。