Maris Stella のロザリオ

Maris Stellaのロザリオ

次はどんなテーマのロザリオを作ろうかな、と考えていたとき、
ふと心に浮かんだのがグレゴリオ聖歌の「Ave Maris Stella 」でした。
聖母マリアを「海の星」と讃えるこの賛歌は、
人生という荒波を航海する人々を、星のように静かに導いてくれる存在として
マリア様を描いています。

迷いの中でも、進む方向を失わずにいられるように。
そんな祈りを込めたロザリオを作りたいと思いました。

Maris Stella のロザリオが生まれるまで

実は、最初は別の石で作るつもりだった

正直に言うと、
最初からフローライトで作ろうと思っていたわけではありません。
別の石を候補にして、あれこれ考えていたのですが、
仕入れ先でブルーグリーンのフローライトを見つけた瞬間、

「……これだな」

と、ほぼ即決でした。

淡く透き通るブルーグリーン。
深さと透明感が同時にあって、
まさに「海」という言葉がそのまま似合う色でした。

ちょっとお値段は張ったのですが、
その時に頭に浮かんだのはこの一言。

「まあ、高くて売れなかったら自分で使えばいいか」

作家あるあるです。
言い訳のようでいて、実はかなり本気。
でも、このフローライトはどうしても諦められませんでした。

フローライトとアマゾナイトという組み合わせ

ベースはブルーグリーンのフローライト。
透き通った海の深さ、静けさ、そして知性のある落ち着き。
マリア様の祈りの姿に重ねるには、これ以上ない石だと思いました。

アクセントには、カットクリスタルとアマゾナイトを。

カットクリスタルは波の狭間で星のように輝く光のように、
繊細な輝きを放ちます。

そして、少し不透明で、やわらかな明るさをもつアマゾナイトは、
海に差し込む陽の光や、
遠くに見える「希望の岸辺」のような存在です。

当初はカットクリスタルをだけを入れることも考えました。
でも今回は、もう少し深みを出したい、という思いとで、
「希望の色」としてアマゾナイトを追加することに。

深く美しい海の波間で、静かに灯る光ををイメージしました。

星を表す主の祈りの珠

主の祈りの珠には、
ラウンド型のクリスタルに星形のビーズキャップを添えました。

夜空に輝く星。
そして水面に映る星。

その二つを重ねることで、
「Maris Stella(海の星)」というテーマを
さりげなく表現しています。

目立ちすぎないけれど、
見つけるとちょっと嬉しいポイントです。

Ave Maris Stella、実はまだ歌ったことがない

「Maris Stella」といえば、
グレゴリオ聖歌の Ave Maris Stella が思い浮かびます。

実はこの曲、
旋律がいくつも存在していて、
一番よく耳にするのはモード1の Ave Maris Stella です。

……なのですが。

私、実はまだこの曲を歌ったことがありません。

グレゴリオ聖歌オタクを名乗っておきながら、
結構メジャーな曲の未履修科目がここにありました。

知っているし、聴いているし、
楽譜も見たことがあるのに、
「歌ったことはない」という不思議なポジション。

希望の星に導かれて

このロザリオのキャッチコピーは、

「希望の星に導かれて。」

です。

人生の航海は、
いつも晴れとは限りません。
霧の日もあれば、
方向がわからなくなる日もあります。

でも、
小さくても確かな光があれば、
人は進める。

フローライトの海の深さと、
アマゾナイトの希望の光、
そして星を宿したクリスタル。

このロザリオが、
祈りの航海にそっと寄り添う存在になれたら、
それ以上の喜びはありません。

作品詳細

作品名Maris Stellaのロザリオ
素材ブルーグリーンフローライト 約6mm、アマゾナイト 約6mm、クリスタル 約8mm
サイズ輪の長さ:約710mm / 全体の長さ:約510mm
十字架太陽の十字架 約55mm x 35mm イタリア製
メダイマリア様のメダイ 約20x15mm イタリア製