秋燈(あきあかり)のロザリオ ― 落ち葉の記憶とともに

秋燈(あきあかり)のロザリオ

灼熱の夏に、秋を思う

毎日うだるような暑さが続き、まさに灼熱地獄の真っ只中。
にもかかわらず、机の上では秋色のロザリオが生まれています。
冷房の効いた部屋の中で琥珀色のビーズを並べていると、少しだけ涼しい風が心に吹き抜けるようで不思議な気持ちになります。

今回ご紹介するのは「秋燈(あきあかり)のロザリオ」。
名前の通り、秋の光を思わせる色合いに仕上がりました。

琥珀色のビーズと秋の光

このロザリオの主役は、琥珀色――というよりも「べっこう飴色」と言ったほうがしっくりくるかもしれません。
透明感のあるチェコビーズをアンティークゴールドで繋ぎ、主の祈りの珠にはヴィンテージ風のメロン型ビーズを合わせました。
落ち着いた色味の中に柔らかな輝きがあり、聖堂のステンドグラスから差し込む光を思わせます。

でも私にとって、この色合いはもうひとつ別の景色を連れてきます。

裏山の小道と落ち葉の思い出

子どもの頃、家の裏山に続く小道は秋になると落ち葉でいっぱいになりました。
その上をザクザクと歩く感触。両手で落ち葉をすくって、雨のようにひらひらと降らせる遊び。
鼻をくすぐる、あの独特の落ち葉の香り。
そして静かで、でもどこかあたたかな秋の夕暮れ。

不思議なことに、遠いはずの記憶が、このロザリオを手にしているとすぐ近くに感じられます。まるで祈りとともに時間が巻き戻るように。

都会にいても、祈りの中に季節を

今は都会に暮らし、あの頃のように日々の中で季節の移ろいを五感で感じることは少なくなりました。
けれど、ロザリオを作りながらふとよみがえる記憶は、私にとって何よりも大切な「秋のかけら」。
暑さに汗を拭いながら(いや、本当に暑い!)、机の上だけ先取りで秋を迎えてしまいました。

「秋燈のロザリオ」は、そんな懐かしさや優しい光を宿した一本です。
祈りのひとときに、秋の夕暮れの穏やかさを感じていただけますように。

作品詳細

作品名秋燈(あきあかり)のロザリオ
素材チェコビーズ 約6mm /チェコビーズ 約8mm
サイズ輪の長さ:約650mm / 全体の長さ:約470mm
十字架透かし模様の十字架  約45mm x 25mm
メダイ星とマリア様のメダイ 約20x15mm イタリア製