Requiemのロザリオ(ソーダライト)

Requiemのロザリオ

次のロザリオはどんなテーマにしようか。
そう考えるとき、私はだいたい季節感に振り回されています。春をテーマにするには気分が追いつかないし、ハロウィンの頃には「秋っていつから来てたの?」という顔をしています。制作の先取りが必要なことは頭では分かっているのですが、どうも心の方がマイペースなのです。

そんな私が今回選んだのは、季節ではなく グレゴリオ聖歌
その中でも、とても好きな曲があります。Requiem(レクイエム) です。

「死者の日」のミサで歌った Requiem の思い出

コロナ禍以前、ある教会で死者の日のミサが行われていました。
グレゴリオ聖歌とラテン語による、少し特別なミサです。

私はそのミサのための練習に、数年にわたって参加していました。
当時の私はまだグレゴリオ聖歌初心者で、楽譜とにらめっこしながら必死に覚えていた記憶があります。
いま思い出しても、
あの頃の自分に「よく頑張ったね」と飴玉をあげたいくらいです。

残念ながら、そのミサは今は開催されていません。
毎年11月が近づくと、胸の奥が少しだけ静かに寂しくなります。

「また歌える日が来たらいいな」

そう思いながら、このロザリオを作りました。
ちなみに、セクエンツィア以外ならちょっと練習すれば歌えそうな気がしています。(←あくまで気がするだけ)

私の中の Requiem のイメージ

私の中の Requiem の世界は、とてもはっきりしています。

深いブルーの世界に、細かな光がきらきらと漂っている。
魂はこの世を離れていくけれど、消えていくのではなく
永遠の光へ向かっていく途中にある。

悲しみだけではない、静かな安心感。
それが私にとっての Requiem の優しさです。

ソーダライトの青と、永遠の光を重ねて

そのイメージにぴったりだと思ったのが、今回選んだ石、ソーダライトでした。
墨を垂らしたような深いブルー。
ラピスラズリにも似ていますが、ラピスほどの華やかさではなく、
もっと静謐で落ち着いた青です。

そこに合わせたのが、丸く磨かれたクリスタル
この透明な光は、レクイエムの祈りに出てくる言葉

Et lux perpetua luceat eis
〈絶えることのない光が彼らを照らしますように〉

をイメージしています。
深い青の中に静かに漂う、小さな光。
大きな声で主張しないけれど、消えることなく続く光です。

十字架とマリア様のメダイに込めた祈り

十字架には、クラシカルで重みのある免償の十字架を選びました。
センターピースも、少し重みのある丸いマリアさまのデザインです。

軽やかさよりも

  • 祈りの場にしっかり佇む存在感
  • 手に持ったときの安心感

を大切にしました。
どこか Requiem の響きに似た落ち着きがあります。

悲しみだけではなく、光へ向かうために

このロザリオは、悲しみのためだけのものではありません。

  • 思い出のために
  • 祈りのために
  • 静かな時間のために

そして何より、
愛する人が永遠の光へ向かって歩んでいくことを信じたいときのために。

深いブルーの世界と、その中に漂う光を思い浮かべながら。

作品詳細

作品名Requiemのロザリオ(ソーダライト)
素材ソーダライト 約6mm、クリスタル 8mm
サイズ輪の長さ:約700mm / 全体の長さ:約520mm
十字架免償の十字架 約58mm x 35mm イタリア製
メダイマリア様のメダイ 約18x18mm イタリア製