グリーンガーネット 白いつるバラのロザリオ
ガーネットと言うと、一般的には赤い石が思い浮かびますが、このロザリオに使ったガーネットは緑色のグリーンがネットです。明るいグリーンや茶色を帯びたもの、透明感があるものや無いものなど、とても表情豊かな石です。
今回は、グリーンガーネットに優しいアイボリーのマザーオブパールを組み合わせて「白いつるバラ」のロザリオにしました。
白いモッコウバラをイメージしていますが、出来上がったロザリオを見ると季節のせいか、石の壁を這う秋の蔦のようにも見えます。ここは「秋の石壁の蔦のロザリオ」にしようかとも思いましたが、なんとなく語感がイマイチな気がしたので「白いつるバラのロザリオ」のままにしました。
主の祈りの珠はカットクリスタルに繊細なデザインのビーズキャップをつけています。
最近、ビーズキャップや小さなビーズを主の祈りの珠につけるのが「マイブーム」です^^;
小さなパーツひとつでロザリオの雰囲気が変わったり、輝きが加わったりするのがとても面白いです。
もともとは、あるお客様からのリクエストで「主の祈りの珠が分かりやすいように」と小さなビーズをつけたのが始まりです。
手元を見ずにお祈りしていると、主の祈りの珠だと気付かずに「アヴェ・マリア」を唱えてしまうことがあるのですよね……。(カトリックあるあるな気がします)なので、手触りで主の祈りだと分かりやすくしたのが、主の祈りの珠に小さなビーズやビーズキャップを付ける、という方法です。
私は「アヴェ・マリア」と「主の祈り」の珠の間のチェーンが指の上に乗っかるように作っていますが、それでも間違える時は間違えてしまいます。確かに違う手触りがあった方が、分かりやすいです。
なので、「見た目の美しさと祈りやすさ」が満たされると言う理由で、最近作るロザリオはちょっと装飾的かもしれません。お好みではない方はお知らせくだされば小さなビーズやキャップは無しに変更できます。(ちょっとだけ手数料はかかりますが……)
センターピースは数十年前のフランスのデッドストック品(新品)、ルルドのマリア様、十字架も四角いデザインを組み合わせました。
時々使う、デッドストック品のフランス製メダイはお気に入りで、他にも横顔のマリア様のメダイを結構多めに買っていました。けれど、どちらも残り1個になりました。
お気に入りのパーツが手に入らなくなるのは寂しいのですが、最後の一つまで考え抜いて「一番素敵に見える」組み合わせにしようと思います。
作品詳細
SHOP URL:https://minne.com/@m-francesca
作品名 | グリーンガーネット 白いつるバラのロザリオ |
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素材 | グリーンガーネットAA(天然石)約6mm/マザーオブパール(天然石)約6mm/クリスタル(天然石) 約8mm |
サイズ | 輪の長さ:約670mm/全体の長さ:約480mm |
十字架 | 四角いバラの十字架 約45mm x 25mm イタリア製 |
メダイ | ルルドのマリアさま 約20x10mm フランス製 |
奥が深い天然石の世界
もともとガーネットは多彩な種類や色合いを持つ石なのだそうです。グリーン以外にもイエローやピンク、オレンジなどの色合いもあるそうです。
私が天然石を仕入れているお店にも様々な色味のガーネットがあります。同じグリーンのガーネットも「グリーンガーネット」と「グロッシュラーガーネット」と言う名前のものがあります。その違いは私にはよく分からないのですが、透明度や色味で名前が変わっているのかな、と思います。
ちなみに宝石として扱われる深いグリーンのガーネットは「ツァボライト」と呼ばれるようです。
ロザリオを作る時に使う天然石は、どんな石なのか毎回調べるのですが、本当に天然石の世界って奥が深いなぁ、と思います。
元はマグマが冷えて固まった岩石だったものが、長い年月をかけて結晶化し、美しい石になる。今手にしている天然石が何百万年もかけて出来たものだと思うと壮大なロマンを感じます。
まるで地球のエネルギーを凝縮したような石だからこそ、そこに特別な力や精霊が宿っていると考えられ、古代から魔除けに使われたりお守りにされてきたのでしょう。