Pax et Benedictioのロザリオ(グリーンカイヤナイト)

Pax et Benedictioのロザリオ

次にどんなロザリオを作ろうか、と考えていたとき、
ふと頭に浮かんだのが “The Lord Bless You and Keep You” という曲でした。

John Rutter 作曲のこの祝福の歌は、華やかさよりも、
静かに心に沁み込んでくるような不思議な力があります。
つらい時に聴くと、「よし、もう少しだけ頑張ってみようかな」と思える。
そんな曲です。

この曲の言葉の源 ― 民数記の祝福

この曲の歌詞は、旧約聖書・民数記に記されている

アロンの祝福」の言葉をもとにしています。

主があなたを祝福し、あなたを守られるように。
主が御顔をあなたに向けて照らし、
あなたに恵みを与えられるように。

聖書の言葉の中でも、
これは私が特に好きな一節かもしれません

この曲の美しさは、旋律の美しさだけでなく、
この祝福の言葉そのものの力があってこそだと、私は思っています。

希望の色「緑」と、深いグリーンを選んだ理由

祝福の言葉をテーマにしたロザリオを作るなら、
きらきらと明るい色ではなく、
もっと落ち着いた、深い色がいい

そう思って選んだのが、
深いグリーンのカイヤナイトでした。

カトリックにおいて、緑は「希望」を表す典礼色です。
年間の多くのミサで用いられ、
特別な祝日ではなく、日常の祈りに寄り添う色とも言えます。

実は今回、
明るいブルーグリーンのカイヤナイトとこの深いグリーン、
どちらにするか少し迷いました

どちらも美しい石です。
でも、人生は晴れた日ばかりではありません。
曇りの日もあれば、土砂降りの日もある。

そんな日に感じる希望は、
きらきらと眩しく輝くものではなく、
静かに、ひっそりと、そばに在り続ける光なのではないでしょうか。

だから今回は、
あえてこの落ち着いた深いグリーンを選びました。

揺らぎを含んだクリスタルに込めた祈り

主の祈りの珠には、
完全に透明なクリスタルではなく、
わずかな濁りやクラックを含んだものを使っています。

完璧ではないこと。
揺らぎがあること。
それでも歩みを止めずに進んでいくこと。

土砂降りの中を歩くような日々でも、
祝福と平安を見失わずに進んでいけますように。

そんな祈りを、このクリスタルに重ねました。

Pax et Benedictio― 祝福と平安のためのロザリオ ―

Pax et Benedictio は、
ラテン語で「平安と祝福」を意味する言葉です。

派手さはありませんが、
静かで、確かな祈りの時間に似合う言葉だと思っています。

このロザリオは、
「元気なとき」よりも、
「少し立ち止まりたいとき」
「心が疲れているとき」
そんな時間にこそ、そっと手に取ってほしいロザリオです。

祝福と平安が、
今日という一日に、静かに灯りますように。

作品詳細

作品名Pax et Benedictio のロザリオ
素材グリーンカイヤナイト(天然石)、クリスタル(天然石)約6mm、クリスタル(天然石) 8mm
サイズ輪の長さ:約680mm /全体の長さ:約480mm
十字架星の十字架 約55mm x 28mm イタリア製
メダイ透かしの十字架のメダイ 約20x15mm イタリア製