ヨブの涙 ― 白いばらのミニロザリオ

Job’s Tears – White Rose Mini Rosary

真っ白な数珠玉「ヨブの涙」を使った、静かな佇まいのミニロザリオを作りました。
このロザリオに使っている数珠玉は、ペイントされたものではなく、自然のままに育った天然の白です。

ヨブの涙といえば、茶色やベージュ系のものが多く、淡いグレーや白に近い色は見かけますが、はっきりとした白はそれほど多くありません。
今回使った数珠玉は、生えている時から白く、そのまま収穫されたものです。

収穫されたあとの、静かな時間

実は、この白い数珠玉を初めて手にしたとき、少し戸惑いました。
乾燥の途中なのか、柔らかく、どこか萎びたような印象だったのです。
「やはり白い数珠玉は難しいのかな」と思い、そのまましばらく手元で眠らせていました。

思えば、以前数珠玉ビーズを購入したお店の方も「白いものは萎びた感じになって」と言っていたな、と。

ところが時間が経ち、あらためて見てみると、
萎びたように見えていた数珠玉は、しっかりと乾燥し、固く落ち着いた姿になっていました。
自然の素材は、人の都合ではなく、それぞれの時間で変化していくのだと、あらためて感じさせられました。

白いばらの蕾のように

乾燥した白い数珠玉を並べてみると、その姿はまるで白いばらの蕾のようでした。
飾り気はありませんが、静かで確かな存在感があります。
忍耐と信仰を象徴する「ヨブの涙」という名が、この白にとてもよく似合うように思えました。

小さな光を添えて

主の祈りの珠には、透明度の高い溶錬水晶(rock crystal)のばらをひと粒添えています。
白の中に、ほんのわずかな光を加えるような存在です。

限られた数の、静かな祈り

数が多く採れなかったため、この白い数珠玉で制作できたのは、ミニロザリオ二本分のみ。

実はこの数珠玉は、私が生まれ育った田舎で、かつて収穫してきたものでもあります。
その場所も今は整地されてしまい、数珠玉を採れる場所に、もう心当たりはありません。
子どもの頃は、どこにでも生えていたのにな……と、ふと昔の風景を思い出してしまいます。

失われていく風景とともに残った、ほんのわずかな白。
このロザリオが、過ぎ去った時間への感謝と、これからの祈りをそっとつなぐ存在となりますように。

作品詳細

作品名ヨブの涙 ― 白いばらのミニロザリオ
素材数珠玉 約6〜7mm / 溶錬水晶 約12 x 14mm
サイズ輪の長さ:約150mm / 全体の長さ:約160mm
十字架約40mm x 25mm イタリア製
メダイ星とマリア様のメダイ 約15mm x 15mmイタリア製