Miserereのロザリオ(アメジスト)

私のお気に入りの合唱曲、
グレゴリオ・アレグリ(Gregorio Allegri)の
「Miserere mei, Deus(神よ、我を憐れみたまえ)」をテーマにして、
ロザリオを制作したくなりました。
選んだのは、悔い改めの色とされる紫のアメジスト。
そして主の祈りの珠にはガーデンアメジストを使いました。
さらにアクセントとして、救いの希望や、罪を悔いて流した涙をイメージしたクリスタルを散りばめています。
……こう書くとすごく重厚ですが、
私の中では「美しい悔い改め」というちょっと不思議な世界観です。
ロザリオのコンセプト
「心をほどく、祈りのとき」
このロザリオのテーマは、
強く何かを願う祈りというよりも、
張りつめた心を、そっとほどいていく祈り
です。
Miserere は悔い改めの祈りですが、
自分を責め続けるための言葉ではなく、
神の憐れみに身をゆだねるための祈り。
「ちゃんと反省しています」よりも
「もう一度、あなたのもとに帰ります」という感じのほうが近い気がしています。
「Miserere mei, Deus」とはどんな曲?
この曲は、詩篇第51番をもとに作られています。
詩篇51篇は、ダビデ王が自らの罪を深く悔い、神の赦しを心から願った祈りです。
有名な一節は、
「神よ、わたしのうちに清い心を創造し、
新しく確かな霊を授けてください」
という言葉。
もう完全に土下座レベルの祈りですが、
同時にとても誠実で、どこか美しさすら感じます。
アレグリの Miserere は、
この言葉の重さと静けさを、音楽でそのまま形にしたような曲です。
かつては「門外不出」だった曲
この曲、実は昔はかなり特別扱いされていました。
聖週間の間だけ、
システィーナ礼拝堂で歌われる秘曲だったそうです。
しかも楽譜の持ち出しは禁止、
礼拝堂の外で演奏するのも禁止。
破ったら破門、という噂まであったとか。
音楽に破門って、なかなかの重さですよね。
現代の感覚だと「そこまで!?」と思いますが、
それだけこの曲の霊性が大切にされていた、ということでもあります。
そして犯人(?)はモーツァルト
その秘密の曲が世に広まったきっかけは、
なんとモーツァルト。
14歳のときにシスティーナ礼拝堂でこの曲を聴き、
一度聴いただけで楽譜を丸ごと書き起こしてしまった、という伝説があります。
……もう、天才って怖いですね。
真面目に門外不出を守っていた側からすると
「ちょっと待って」案件だったと思いますが、
結果的にはこの美しい曲が世界に広まったのだから、歴史は不思議です。
石に込めた意味
アメジスト(悔い改めの色)
深い紫のアメジストは、
悔い改めと内省の象徴として選びました。
紫は典礼色でも待降節や四旬節に使われる色で、
「立ち止まって自分を見つめ直す時間」を表します。
ガーデンアメジスト(揺らぐ心)
内包物のあるガーデンアメジストは、
人の心の複雑さや揺らぎを表現しています。
迷いも葛藤もあるけれど、
祈りの中で少しずつ整えられていく、そんなイメージです。
クリスタル(救いの希望)
クリスタルは、
悔恨の涙、あるいは神の憐れみの光。
Miserere の中に響く、あの透き通った高音のように、
暗闇の中に差し込む一筋の光を表しています。
悔い改めは、暗いだけじゃない
Miserere というと、とても重たい祈りに思えますが、
実はその奥には「やり直せる」という希望があります。
反省して終わり、ではなくて
赦されて、また歩き出すための祈り。
だからこのロザリオも、
暗さだけではなく、静かな光を宿すものにしたいと思いました。
作品詳細










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タイミングによっては、Sold outになっている場合もございます
| 作品名 | Miserereのロザリオ(アメジスト) |
|---|---|
| 素材 | メジスト 約6.5mm、クリスタル 約6mm、ガーデンアメジスト 約8mm |
| サイズ | 輪の長さ:約710mm/全体の長さ:約510mm |
| 十字架 | 太陽の十字架 約55mm x 35mm イタリア製 |
| メダイ | 透かしの十字架のメダイ 約20x15mm イタリア製 |

