きらめく雨のロザリオ - 雨粒の光をつなぐ祈り

Rainlight Rosary

透明なチェコビーズを使って、雨粒を繋いだようなロザリオを作りました。

特別な聖歌や典礼のテーマがあったわけではありません。
ただ、ふと、

「雨粒のようなロザリオを作りたい」

と思ったのが始まりです。

静かに降る雨。
庭の葉に残る雫。
石畳を濡らす雨。
水面に落ちて広がる小さな波紋。
そして雨上がりに、光を受けてきらめく雨粒。

今回のロザリオで表現したかったのは、そんな雨のきらめきです。

雨そのものではなく、雨の光

以前にも「雨の庭」をイメージしたロザリオを作ったことがあります。

その時は、雨の庭そのものの空気感を大切にしました。
しっとりとした緑、静かな湿度、雨の日の落ち着いた時間。

今回も雨をテーマにしていますが、少し見ているところが違います。

今回の主役は、雨そのものというよりも、雨に光が当たった瞬間のきらめきです。

雨粒が透明な光をまとって、ふっと輝く瞬間。

その小さな美しさを、珠の連なりの中に閉じ込めたいと思いました。

透明なチェコビーズの素朴な輝き

主役に選んだのは、カット入りの透明なチェコビーズです。

チェコビーズの輝きは、どこか素朴でやわらかです。
強く主張しすぎず、光を受けた時にふと表情を変えるような美しさがあります。

一粒だけを見ると控えめですが、連ねていくと、まるで小さな雨粒が並んでいるように見えてきます。

静かに降る雨の雫。

光の少ない日にも、ほんの少しの明るさを受けてきらめく透明な粒。

そんな雰囲気を大切にしました。

優しい雨粒の光の中のきらめき

各連の2番目と9番目の珠には、ソロバンカットのスワロフスキーを入れました。

チェコビーズの素朴な光の中に、少しだけ繊細でシャープな輝きを混ぜています。

雨粒の中に、ひとつだけ強く光る雫があるように。
雨上がりの庭で、ふと目に留まる小さな光のように。

柔らかで静かな雰囲気を保ちながら、ところどころに澄んだきらめきがきらりと現れるように。

主の祈りの珠には、丸い雨粒を

主の祈りの珠には、8mmサイズのラウンド型チェコビーズを組み合わせました。

丸く透明な珠は、少し大きな雨粒のようです。

そこに繊細なビーズキャップを添えて、
雫が光をまとっているような印象に仕上げました。

透明な素材だけで構成しているので、全体はとても軽やかです。
けれど、ビーズのカットや金具の細かな表情によって、単調にならない奥行きが生まれました。

雨の庭に佇むマリア様

作っているうちに、私の頭の中にはひとつの風景が浮かんでいました。

緑と花が美しい庭。
そこに静かに降る雨。
そして、その庭に佇むマリア様。

雨の日の庭は、晴れた日とは違う美しさを持っています。

色は少し深くなり、
葉は濡れて艶を帯び、
花は静かに雨を受けています。

そこにあるのは、明るい華やかさではなく、静かな潤いのようなもの。

このロザリオにも、そんな雨の庭の空気を少し重ねています。

雨の日にも、美しいものはある

雨の日は、少し憂鬱に感じることもあります。

出かけるのが面倒だったり、
空が暗く見えたり、
足元が濡れてしまったり。

でも、雨の日だからこそ見える美しさもあります。

葉の上に残る雫。
水たまりに映る光。
雨上がりの空気。
そして、静かにきらめく小さな雨粒。

このロザリオは、そんな小さな美しさを思いながら作りました。

作品詳細

作品名きらめく雨のロザリオ
素材チェコビーズ 約6mm/8mm、スワロフスキー 約6mm
サイズ全体の長さ:約490mm / 輪の長さ:約680mm
十字架約45mm x 85mm イタリア製
メダイ約20x15mm イタリア製

Gallery & Motion
作品の動画などをご覧いただけます