Veni Creator Spiritus のロザリオ

グレゴリオ聖歌 Veni Creator Spiritus をテーマに、赤色のロザリオを制作しました。
この聖歌のタイトルはラテン語で
「来たれ、創造主なる聖霊よ」という意味。
聖霊に助けと恵みを願う、とても古くから歌われてきた祈りの歌です。
教会では、特に聖霊降臨の祝日(ペンテコステ)をはじめ、
司祭叙階や修道誓願など、教会の大切な場面でも歌われることがあります。
まさに「聖霊の聖歌」と言ってもよい、代表的な一曲です。
聖霊といえば「炎」
聖霊というと、聖書ではしばしば炎として描かれます。
使徒言行録の有名な場面、
聖霊降臨のときには
炎のような舌が分かれて現れた
と記されています。
そんなイメージから、今回のロザリオは
聖霊の炎を感じる赤をテーマにしました。
ベースに選んだのは、深い赤色のレッドアゲート。
そこに赤系のガーデンクォーツをアクセントとしてつなぎ、
炎がゆらめくようなグラデーションになるよう配置しています。
石の中に広がる「小さな庭」
ガーデンクォーツには、石の中に
まるで小さな庭園のように見えるインクルージョン(内包物)があります。
その独特の模様を見ていると、
どこか生命が芽吹いていくような景色にも見えてきます。
聖霊はしばしば
命を与える霊とも呼ばれます。
なので、この石の中の「小さな庭」は、
聖霊によって芽吹く生命や、
さまざまな恩寵を象徴しているようにも見えます。
同じものが二つとない模様も、
一人ひとりに与えられる恵みの違いのようで、
見ていてとても面白い石です。
聖霊降臨のきらめき
主の祈りの珠には、
コッパー(銅)入りのカットクリスタルを選びました。
光を受けると、
小さな粒がきらりと輝きます。
聖霊降臨の祝日は、典礼色も赤。
そのお祝いの華やかさや、
聖霊の光のような輝きを
このクリスタルで表現してみました。
聖霊の炎を思わせる赤と、
石の中に広がる小さな庭。
祈りの時間に、
静かな光を灯してくれるようなロザリオになりました。
作品詳細










| 作品名 | Veni Creator Spiritus のロザリオ |
|---|---|
| 素材 | レッドアゲート(天然石)、ガーデンクォーツ(天然石)約6mm、ブロンズシャドウクリスタル(溶錬水晶) 8mm |
| サイズ | 輪の長さ:約690mm / 全体の長さ:約510mm |
| 十字架 | 聖霊の十字架 約45 × 25mm イタリア製 |
| メダイ | 聖霊の鳩 約15 × 15mm イタリア製 |
古くて、ちょっと謎の多い聖歌
Veni Creator Spiritus は、
9世紀頃に作られたと考えられている、とても古い聖歌です。
実はこの曲、
誰が作ったのかははっきり分かっていないという説もあります。
中世の修道士ラバヌス・マウルスの作とする説がよく知られていますが、
完全に確定しているわけではないようです。
千年以上歌われ続けてきた聖歌に、
そんな小さな謎が残っているのも、
なんだかロマンを感じます。
……このあたりの話は、
グレゴリオ聖歌好きとしては語り始めると長くなるので、
また別の記事で書くことにしようと思います。


