秋のひだまりのロザリオ— 柔らかな光に包まれて —

秋のひだまりのロザリオ

午後の光が少し傾きはじめたころ。
窓辺に射しこむやさしい陽ざしが、静かに部屋をあたためてくれる。
そんな秋のひとときをイメージして、「秋のひだまりのロザリオ」をつくりました。

シャンパンカラーの優しい輝き

ベースとなるのは、お気に入りのシャンパンカラーのチェコビーズ。
やわらかで上品な輝きをもつこのビーズは、どんな組み合わせにもそっと寄り添ってくれる存在です。
けれど今回は、この優しい色合いにもう少し“秋のぬくもり”を加えたくて、ビーズ箱を前でしばし思案……。

「主の祈りにはどんなビーズを合わせよう?」
そんなふうに悩みながら並べてみたのが、アンティークな雰囲気が魅力的なアイボリーのメロン型ビーズでした。
ほんのりとした艶と、クラシカルな形。
シャンパンカラーとの相性も良く、「うんうん、いい感じ」と満足しかけたのですが——。

何かが少し足りない

完成目前のロザリオを眺めながら、ふと感じたのです。
やさしくて穏やか。でも、秋のひだまりのような“きらめき”が、どこかに足りない。

秋の午後の光は、ただ暖かいだけではなくて、
風に揺れる木の葉を照らしながら、時々きらりと光る瞬間があります。
その一瞬を、ロザリオの中にも宿したい。
そう思いながら、ひと粒ずつ試していた時に出会ったのが、カット入りの透明なチェコビーズでした。

きらりと光る、秋の午後

シャンパンカラーの間に、この小さなカットビーズをそっと挟んでみると、
光を受けて、きらり——✨
まるで秋の光が一瞬、手のひらに落ちたような輝きが生まれました。

そしてこのビーズ、よく見ると小さな秘密が隠れています。
ビーズ穴の中に、ほんの少しだけシルバーのラメが入っているのです。
遠目には気づかないほどの控えめさですが、光の角度によって、
「ここにいるよ」とささやくように、静かなきらめきを見せてくれます。

このささやかな輝きが、ロザリオ全体に繊細さと奥行きを与えてくれました。
控えめで、でも確かに存在する光。
まるで、秋のひだまりそのもののように。

やわらかな午後の祈りに

こうして生まれた「秋のひだまりのロザリオ」は、
穏やかな午後の時間にそっと寄り添うような、優しい輝きをまとっています。

派手ではないけれど、静かなあたたかさを感じるロザリオ。
祈りのひと粒ひと粒に、秋の光が宿っているような——

柔らかな光に包まれた、午後の祈り。
どうかあなたの手のひらにも、小さなひだまりが届きますように🍂

作品詳細

作品名秋のひだまりのロザリオ
素材チェコビーズ 約6mm /約8mm
サイズ輪の長さ:約670mm / 全体の長さ:約480mm
十字架太陽の十字架 約55mm x 35mm イタリア製
メダイFleur-de-Lis Fiatのメダイ 約25x20mm イタリア製