冬のばらのロザリオ— 透明な祈りを咲かせて —

冬のばらのロザリオ

静かな冬の朝。
窓辺の光がゆっくりと差し込むように、穏やかで澄んだ輝きをまとうロザリオができあがりました。

冬の空の色に寄せて

モンタナブルーのチェコビーズは、冬の空のような落ち着いた青。
深すぎず、どこか淡いその色合いは、冷たい空気の中にひっそりと咲く一輪のばらを思わせます。
アクセントに添えた透明なビーズは、雪の結晶のように光を受け、祈りのひと粒ひと粒をやさしく照らします。

主の祈りには、入手困難なローズバットのチェコビーズを。
その名のとおり、ばらのつぼみのような形をした特別なビーズです。
ずっと大切にしまっていたもので、「これを使う時は、きっと特別なロザリオに」と思っていました。
そして今回、淡いモンタナブルーのビーズを選んだことで、ようやくその出番がやってきたのです。

仕上げには、小さなボタンカットのクリスタルを添えて。
それがほんの少し光を反射して、冬の朝の静けさの中に、透明な祈りが咲いたように感じられました。

作品詳細

作品名冬のばらのロザリオ
素材チェコビーズ 約6mm /約8mm/クリスタル(天然石)2 x4 mm
サイズ輪の長さ:約670mm / 全体の長さ:約470mm
十字架ばらの十字架 約40mm x 28mm イタリア製
メダイばらのメダイ 約15x15mm イタリア製

制作のちょっと裏話

……さて、ここでちょっとした裏話を。
実は今回の制作中、ちょっとした“ビーズ事件”が起きました。

最初に使っていたモンタナブルーのビーズが、途中で足りなくなってしまったのです。
「まあ、同じものを買い足せばいいか」と思って追加注文したところ——届いたビーズは

同じ“モンタナブルー”なのに、微妙に色が違うのです。

実はこれ、チェコビーズあるあるです😅

普通なら「これは使えないかも…」となるところですが、
手元で並べてみると、濃淡がまるで冬の空のグラデーションのよう。
「これはむしろ味になるかも?」と開き直り、
そのままデザインに取り入れてみたら、予想以上に深みのある仕上がりになりました。

こうして生まれたロザリオは、同じ色なのに少しずつ違う表情を持つビーズたちの集まり。
まるで人の祈りのように、それぞれの思いが少しずつ違っても、ひとつの祈りとしてつながっていく――
そんなことを思いながら、仕上げの十字架をそっとつなぎました。

冬の静けさに咲く、透明な祈り。
そのひと粒ひと粒が、あなたの祈りの時間にも寄り添いますように✨