秋薫(しゅうくん)のロザリオ ― 香りと記憶をたどる秋の祈り

秋が深まり、澄んだ空気の中にやさしい香りが漂う季節。
「秋薫(しゅうくん)のロザリオ」は、そのしっとりとした秋の空気感をイメージして生まれました。
香りの記憶を映して
カシミアのやわらかな香り
子どもの頃、母の仕事場にあったカシミアの生地。
手に触れると、ふんわりとした暖かさとやさしい香りが広がりました。
大人になってから思えば「生地に香りなんてあった?」と思うのですが、確かに鼻の奥に残っている匂いがあります。温かさと安心感が一緒になったような、あの独特の香り。
あの布の中には、母の手仕事の音や、冬支度に向かう季節の空気まで閉じ込められていたように思います。
落ち葉の小道とコスモスと
裏山の落ち葉でいっぱいの小道を歩いたときの、ざくざくと足元で鳴る乾いた音。
そしてふと立ち止まったときに感じた、落ち葉が少し湿り始めたときの土の香り。
あの匂いをかぐと、「あぁ、秋が来たな」と子供ながらに感じていました。
そして、庭先や道端に咲くコスモスは、秋の夕暮れに揺れながらやさしい香りを放ちます。
少し冷たくなった風と、オレンジ色の光に透ける花びら。
その情景は、今でも目を閉じれば鮮やかによみがえります。
焚き火と焼き芋の香り
子どもの頃、裏庭では落ち葉を集めて焚き火をすることもありました。
パチパチと音を立てる炎の中に――もちろん芋を投入(笑)。
煙の香りと焼き芋の甘い香りが混じり合い、まさに「秋の香りのハーモニー」でした。
大人になった今、焚き火も庭先で芋を焼くこともなくなりました。
けれどロザリオを作りながら「あの匂い」を思い出すと、なんとも言えず心があたたかくなるのです。
考えてみれば、そういう記憶を懐かしむ年齢になったのかもしれません。
なんだか「焚き火で芋を焼いた記憶で語れる世代」っていうだけで、自分の年齢をしみじみ感じてしまいます(笑)。
石に込めた秋の記憶
今回のロザリオには、淡い黄色のイエローアラゴナイトをベースに、
深みのあるタイガーアイやシトリン、そして特にこだわったバルティックアンバーを組み合わせました。
バルティックアンバーの黄金色の透きとおる輝きは、秋の日差しが木漏れ日のように揺らめく光景を思わせます。
何千万年もの時を超えて手元に届いた自然の結晶は、まるで秋の深い記憶を封じ込めた小さな光の粒のようです。
主の祈りの珠には 8mmサイズのバルティックアンバー を使用し、
繊細なビーズキャップを添えて華やかなアクセントに。
センターピースには「悲しみの聖母」を、十字架にはアンティークな趣のあるデザインを合わせています。
「秋薫」の名に込めて
このロザリオに込めたのは、秋の光と香り、そして静かな祈りの余韻。
日々の祈りの時間に、やさしい光と懐かしい記憶を添えてくれますように。
作品詳細







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タイミングによっては、Sold outになっている場合もございます
| 作品名 | 秋薫(しゅうくん)のロザリオ |
|---|---|
| 素材 | イエローアラゴナイトAA++ 約6mm/ブラウンタイガーアイAAA++ 約6mm/シトリンAA++ 約6mm/バルティックアンバー 約6mm/バルティックアンバー 約8mm |
| サイズ | 輪の長さ:約670mm / 全体の長さ:約490mm |
| 十字架 | 貝模様の十字架 約48mm x 28mm |
| メダイ | 悲しみの聖母のメダイ 約20x15mm イタリア製 |


