アメジストとガーデンクォーツのロザリオ

ピエタのロザリオ

祈りの時間に寄り添ってくれるロザリオ。今回は、アメジストとふたつの「ガーデン」ストーン、ガーデンクォーツとガーデンアメジストを組み合わせた、自然の息づかいを感じるような一本をご紹介します。

静かな紫に、自然の景色をそっと重ねて

四旬節とアメジスト、祈りに染み入る静けさ

このロザリオの主役は、深く澄んだ紫色が印象的なアメジスト。この石を選んだのは、キリストの受難と向き合う四旬節(レント)の典礼色が「紫」であることにも由来しています。

紫は、悔い改めと深い祈りを象徴する色。教会ではこの期間、華やかな飾りや賛美を控え、静かに心を整える時とされています。アメジストはそんな四旬節にふさわしい色です。

また、アメジストには「真実の愛」という石言葉があります。十字架のもとでイエスを抱くマリアの姿を表すピエタ像と重ねると、それは「神の真実の愛」——自己犠牲の愛、無条件の愛を映し出すかのよう。静かで深い紫に、その意味がそっと宿ります。

自然が描く、石の中の景色

アメジストに寄り添うのは、ふたつの個性的な天然石です。
ひとつは、内包物が織りなす景色が魅力のガーデンクォーツ。水晶の中に浮かぶ灰色の模様は、まるで霧の中の庭園のよう。ひとつひとつ異なるその表情に、つい目を奪われます。

もうひとつは、透明感のある淡い色味にアメジストの優しい紫が溶け込んだガーデンアメジスト。こちらは主の祈りの珠に。表情豊かな美しさは、まるで小さな石の中に広がる風景画のようです。

ピエタと太陽、交差する想い

ロザリオの中心には、ピエタ像のセンターピースを。マリア様がイエス様を抱く姿は、母の愛と深い悲しみの象徴でありながら、そこに確かに宿るのは「希望」でもあります。

そして十字架は、柔らかなデザインの「太陽の十字架」を組み合わせました。この十字架にデザインされている太陽の光は「キリストの光が世界に広がること」を象徴しているそうで、ピエタが表す沈黙の悲しみと、復活へと向かう光とが、このロザリオの中で静かに交差しています。

そっと祈りを照らすもの

アメジストの深い静けさとガーデンクォーツの自然の景色、そしてピエタと太陽のモチーフ。忙しい日々の中でふと手に取ったとき、静かに光を放ち、まるでそっと語りかけてくるように寄り添ってくれます。

悩みのときも、感謝のときも、いつもそばにある「祈りの友」として、このロザリオが心を照らしてくれる存在になりますように……。

作品詳細

作品名ピエタのロザリオ
素材アメジストAA(天然石)約6.5mm/ガーデンクォーツAA++(天然石)約6mm/ガーデンアメジストAAA-(天然石) 約8mm
サイズ輪の長さ:約690mm /全体の長さ:約500mm
十字架太陽の十字架 約55mm x 35mm イタリア製
メダイピエタのメダイ 約34x34mm イタリア製