ロザリオ作家の仕入れ事情 パーツ代、送料、そして価格への影響

ロザリオパーツ

ロザリオを制作・販売していると、パーツの仕入れ先選びに頭を悩ませることが増えてきました。
特に最近は関税や送料の影響で、コストにもじわじわと変化が。
この記事では、アメリカとイタリアそれぞれから仕入れてみた実体験をもとに、コストやメリット・デメリットを率直にお話しします。

ロザリオパーツの購入、アメリカから?それともイタリアから?

先日、初めてイタリアのオンラインショップでロザリオパーツを注文しました。
これまでは主にアメリカの専門店から購入していたのですが、最近話題の「トランプ関税」の影響で、アメリカ経由だとロザリオパーツも値上がりしてしまう可能性が出てきたからです。

実はアメリカのショップで扱っているパーツも、もともとはイタリア製。
関税の影響を避けられないなら、いっそ直接ヨーロッパから買った方がいいかも……と考えたのですが

送料がアメリカより高い!のです。

アイテムそのものの価格はアメリカよりも安めだったものの、送料が1.5倍ほど高くつきました。
しかもユーロ建てのため、気を抜くと金銭感覚がバグります^^;
なので、表示通貨はユーロではなくドルに切り替えてお買い物をしました。

送料を考えるとどちらがお得?

いつも利用しているアメリカのショップは「注文金額ベース」で送料が決まります。
一方、イタリアのショップは「重さベース」。しかもざっくり計算らしく、0.1kg以下でもまとめて0.1kg扱いのようです。

今回カートに入れたパーツは、どう見ても1kg未満。
ですが、なぜか2kg超えで計算されていてびっくり!

これでは単価が上がってしまうので、購入を迷っていたパーツも追加しました。
本当は初めて利用するショップなので、少量だけ頼むつもりだったのですが、送料をかけるなら……とまとめ買いに切り替えたわけです。

ちなみに、今回購入したものはアメリカのショップでは取り扱いのないパーツばかりだったので、多少送料が高くても価値がある買い物だったと思います。

コスト面での結論

アイテムの価格+送料を合わせた総コストで比べると、
アメリカ経由でもイタリア直送でも、大きな違いはなさそうです。

ただし、イタリアから買うなら「まとめ買い」が必須。
アメリカから買うなら「セールやディスカウントを狙ってまとめ買い」が賢い、という感じでしょうか。

なお、ベーシックなロザリオパーツについては、今後は国内仕入れをメインにする予定です。
送料や為替のリスクを考えると、やっぱり国内は便利ですね。

ロザリオの価格について

ロザリオの販売価格は、できる限り抑える努力をしています。
ですが、材料費や送料の影響で、どうしても少しずつコストが上がってきています。

ときどき、驚くほど安価でロザリオを販売されている作家さんを見かけます。
「一体どうやって仕入れているのかな?」と、とても興味深く拝見しています。

私自身、かなり卸価格に近い条件で仕入れていますが、それでもとてもあの価格帯では販売できません。
もしかすると、材料費+ほんの少しの利益で販売されているのかもしれませんね。
でも、ロザリオ制作を仕事として続けるためには、どうしてもある程度の価格設定が必要だと私は考えています。

「高いロザリオは売れないよ」と言われることもありますが、
「安く売ったら廃業するしかなくなっちゃう」――それが本音です。

私のロザリオは、決して「安い」とは言えないかもしれません。
けれど、お値段以上の価値を感じていただけるロザリオを目指して、心を込めて制作しています。