海外パーツ裏面事件簿 海外の聖人メダイと十字架、問題は裏面だった

ロザリオを作るために、海外からメダイや十字架などのパーツを仕入れることがあります。
海外のお店を眺めていると、日本ではあまり見かけないデザインがあったり、同じ聖人のメダイでもいろいろな種類があったりして、なかなか楽しいものです。
商品写真を見て、
「これ、いいな」
と思ったら、サイズや素材を確認して注文。
届いたらロザリオに使う。
……というシンプルなこのとなのですが、
これまで何度か妙なことが起きました。
そう、問題は、裏側で起こりました。
表側は、ごく普通の聖人のメダイや十字架。
ところが裏返してみると、
「え、そこにそれ入ってるの?」
ということがあったりします。
今回は、そんな海外パーツの「裏側事件簿」です。
そして最初に申し上げておくと、原因は毎回違います。
お店の商品写真からは気づかなかったこともあれば、ちゃんと確認して注文したのに違うものが届いたこともあります。
そしてもちろん、

ちゃんと商品説明に書いてあったのに、私が読んでいなかった
ってこともあります。
最後のは問答無用に私が悪い(笑)
事件その1 聖ミカエル、思った以上に用途が具体的だった
最初の事件は、聖ミカエルのメダイでした。
表側には、悪魔を踏みつける大天使聖ミカエル。
ここまでは、ごく普通です。
ところが裏側を見ると、いつもよく見かける PRAY FOR US より、なんだか文字が長い。
しかも、流麗なスクリプト系のフォントで刻まれています。
英語ネイティブではない私にとって、こういう文字はパッと見ただけではなかなか頭に入ってきません。
なんか長めの文章が入ってるな。
……くらいで見ていました。
そして、改めてよく読んでみると、
“Bless and Protect our Police”
『警察官を祝福し、お守りください』

……Police?
普通の聖ミカエルのメダイだと思っていたら、警察官の守護を願う、かなり用途特化型のメダイでした。
とはいえ、聖ミカエルは警察官や軍人などの守護聖人としても親しまれています。
それなら、この特徴はむしろ生かしてしまおう。
……ということで、このメダイは後に、聖ミカエルの「Police版」ミニロザリオになりました。
予想していたものとは違ったけれど、結果的には新しい作品につながった、ということで……
事件その2 今度はちゃんと裏側まで確認した
次は、サンダミアーノの十字架です。
前回の教訓があります。

裏側をしっかり確認しなければいけない。
そこで今度は、商品写真をきちんと確認しました。
私が選んだものは、裏側に、一般に「聖フランシスコの祈り」「平和の祈り」として知られている祈りのラテン語が刻まれたタイプ。
よし。
今度はちゃんと裏まで見た。
これなら大丈夫。
注文しました。
そして、届いた十字架を裏返してみると――

英語のアロンの祝福の祈りが入っていました。(えっ?)
いや、それ私が注文したやつと違うやん。
念のために言っておくと、アロンの祝福の祈りが嫌なのではありません。
むしろ好き。
「主があなたを祝福し、あなたを守られるように」で始まる、美しい祝福の言葉です。
いやでも、そういう問題ではない。
私はラテン語の「平和の祈り」が入ったものを注文したはず。
ちなみに。
この話には続きがあります。
もう一度注文しました。
またアロンの祝福が届きました。
そして3回目。
ようやく、商品写真どおりのラテン語版が届きました。
最近ではもう、
「今回はどっちが来るかな?」
くらいの気持ちになっています。
海外からの仕入れ。
裏側を確認して注文しても、まだ安心してはいけないらしい。
事件その3 そして今回、「MY PET」事件が起きた
そして今回。
アメリカのお店で、聖フランシスコのメダイがセールになっているのを見つけました。
表側には聖フランシスコ。
今回作っていたオリーブウッドのミニロザリオにもよく合いそうです。
よし、これにしよう。
購入しました。
そして、ストレートタイプのミニロザリオを制作。
オリーブウッドをセージグリーンのコードでつなぎ、サンダミアーノの十字架を取り付けて。
最後に聖フランシスコのメダイを付けます。
そこで、メダイを裏返しました。
また、あの流麗なスクリプト系フォントで何か書いてあります。
よく見てみると――
“Bless and Protect My Pet”
……。

MY PET?
『私のペットを祝福し、お守りください』
はて、これは一体……?
販売店の商品ページをもう一度確認します。
ちゃんと書いてありました。
商品説明にも、きちんと Bless and Protect My Pet と書いてあります。
今回は販売店に何の落ち度もありません。
誰のせいにもできません。

はい、悪いのは私です!
しかし、聖フランシスコなら話が変わってくる
あちゃ〜、やっちゃった。どうしよう……。
アメリカまで返品・交換するのも大変です。
何よりメダイそのものは素敵だし、使えないわけでもありません。
そして、改めて文字を眺めていて思いました。
Bless and Protect My Pet.
ペットの祝福と守りを願う言葉。
そして表側にいるのは、聖フランシスコ。
聖フランシスコといえば、自然や生きものを大切にした聖人として知られ、鳥たちに説教したという有名な逸話も伝えられています。
……待てよ。

これはこれで、ものすごく聖フランシスコらしいメダイなのでは?
だったら、この言葉をそのまま生かしたロザリオを作ればいい。
そう考えたところで、もうひとつ思い出しました。
私、持ってるんです。
猫型の天然石ビーズを。
仕入れ事故から、猫ロザリオが生まれました
というわけで、Bless and Protect My Pet のメダイに、猫型の天然石を合わせてみることにしました。
ひとつは、淡いピンク系のフローライトの猫とローズクォーツ。
もうひとつは、紫を含むフローライトの猫とアメジスト。
こうして、
「聖フランシスコと猫のミニロザリオ」
が生まれました。
完全に予定外です。
そもそもメダイの商品説明を私がちゃんと読んでいれば、このロザリオは生まれていません。
そう考えると、失敗もたまには役に立ちます。
猫ロザリオそのものについては、また別の記事でゆっくりご紹介したいと思います。
猫好きさんの日々の祈りに、こっそり猫を。
今回はそこに、聖フランシスコと「大切な小さな家族を守ってください」という祈りも加わりました。
海外パーツは、裏返すまで安心できない
振り返ってみると、3つの事件は微妙に原因が違います。
聖ミカエルは、裏側が予想以上に用途特化型だった。
サンダミアーノの十字架は、ちゃんと確認したのに違うものが届いた。
そして今回の聖フランシスコは、
ちゃんと書いてあったのに私が読んでいなかった。(←一番ダメなやつ)
けれど、結果的には、どれも無駄にはなりませんでした。
警察官のための言葉が刻まれた聖ミカエルは、その特徴を生かしたPolice版のミニロザリオに。
予定外に届いたアロンの祝福も、それはそれで美しい祈りの言葉。
そして Bless and Protect My Pet からは、新しい猫のミニロザリオが生まれました。
思っていたものと違うものが手元に来たとき、「これは使えない」と諦めずに、
じゃあ、これを生かして何を作ろうかな?
と考えてみる。
それも、ものづくりの面白さなのかもしれません。
……というわけで、今回の教訓。
海外からメダイや十字架を仕入れるときは、裏面までしっかり確認しましょう。
そして、そこに書かれている文字もちゃんと読みましょう。
ただし――

確認して注文しても、違うものが届くことがあります(笑)
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