焼き鳥にしちゃうよ!と叫んだ夕暮れ〜カラスと私と、ちょっとだけ神さま〜

仕事帰りの道すがら。
駅へ向かって汗だくになって歩いていたら、前方の街路樹からやけに大きな鳴き声が。
「ガアガア!」「ギャアギャア!」
え、なんでそんなに騒いでるの?と、つい見上げると、いました。カラスたち。
いや、いるのはいい。けど、うるさい。しつこい。しかも威圧感。
ちょっとガン見してしまいました。
(なんか怒ってる?私?それとも世の中に?)と思いつつ、「巣でもあるのかな」と察して、目をそらして通り過ぎようとした――その瞬間。
後頭部にバフッ!!!
えっ!?と振り返る間もなく、なにか大きな羽の塊のようなものが私の後頭部を直撃。
そう、カラスの体当たりです。しかも真後ろから。これはもう、完全なる不意打ち。
いや、ちょっと待って。
私は何もしていない。
威嚇したわけでも、木を揺らしたわけでもない。ただ通っただけ。
それなのに、なぜ蹴る?なぜ突撃してくる?
…もう思わず口から出てしまいました。
「もうっ、何なの?!焼き鳥にするよっ!!」
怒った自分の声に驚きつつ、心の中ではすでに反省モード。
「私って、心に余裕がないのかしら……」
「ストレス溜まってるのかな……」
「ついカラスに毒づいた……」
「神さま、また口が悪くなってしまいました……」
――と、つぶやいている私は多分、小心者。
カラスと平和に生きるには
調べてみたら、今はちょうどカラスの子育て期(繁殖期)。
巣に近づく人間は、たとえただの通行人でも「敵」と見なして、威嚇や攻撃をしてくることがあるんだとか。
つまりあれは、私が悪かったわけではなく、カラスが本気で「親」だっただけ。
守るものがあるって、強い。
ということで、今後のための学び:
- 鳴き声がうるさい場所では帽子か傘を装備
- 木の下は気をつけて歩く
- カラスと目を合わせない
そして、怒りがこみ上げても「焼き鳥」発言は心の中だけにとどめましょう。
私のように口に出すと、周りの人から「ヤバい人」認定されます^^;
(周りに人いなくてよかった……)
カラスと私と、神さまと
日々の祈りや教会の時間は、静かで穏やか。
でも、外に出れば、カラスが突然頭に突っ込んできたりします。
1日を振り返ると、カラスが突っ込んでこなくても、
いろんなことにムッとしたり、イラッとしたり、つい心の中で毒づいたり……。
そんな日常の中で、神さまのことを思い出して、
「今日の私も口が悪かったです」なんて一人告解状態。
そうすると、なんだか「はいはい、わかってるなら大丈夫」って声が聞こえたような気がして、ちょっと心が落ち着くから不思議です。
もしやこれも、神さまパワー?
ということで、今日の反省とともに、明日も元気に出かけましょう。
そしてカラスの多いエリアでは…帽子、忘れずに。