グレゴリオ聖歌 天使ミサ(Missa De Angelis)
ローマ・カトリック教会の「伝統」とも言えるグレゴリオ聖歌は、ラテン語の単旋律の聖歌です。現在のカトリック教会では、ほとんど歌われることはなくなりましたが、私の所属教会では土曜夜のミサで、隔週ですがグレゴリオ聖歌を歌うことができます。
ミサ自体は日本語で、天使ミサ曲(De Angelis)を歌います。
グレゴリオ聖歌の楽譜は、五線ではなく四線の譜面で、ネウマ譜と呼ばれています。グレゴリオ聖歌の楽譜は、8世紀頃に現れて、13世紀ごろに四線に四角がならんだネウマ譜になったようです。
天使ミサ(Missa De Angelis)
この「天使ミサ」ですが、De Angelis(デ アンジェリス)というグレゴリオ聖歌で行うミサのことを「天使ミサ」と言います。
宗教には、ほぼ無関心の友人が「みんなで天使のコスプレするの?」なんて言ったことがありますが、コスプレはしません、ハイ。
天使ミサ曲は、教会に置いてある「カトリック聖歌集」にも載っています。(503番です)
グレゴリオ聖歌では Kyriale(キリアーレ)8番が De Angelis です。
Kyriale は「ミサ通常文聖歌」と言って、グレゴリオ聖歌には、Kyriale が18番まであります。(ミサ通常文と言うのは、日によって変わらない部分のことです)
この Kyriale は、Kyrie(あわれみの賛歌)、Gloria(グロリア)、Sanctus(感謝の賛歌)、Agnus Dei(平和の賛歌)の4つで構成されています。
これに、Pater noster (主の祈り)、Credo (信仰宣言)が加わります。天使ミサでは、Credo は定番の3番を歌います。Kyriale 8番の時は、このCredo3番を組み合わせるのがお決まりのようです。
私の所属教会では、Kyriale の4つの歌を歌います。Pater noster、Credo は日本語の主の祈りを歌って、使徒信条(信仰宣言)を唱えます。
グレゴリオ聖歌の練習のために月に一度お邪魔する教会では、「聖母の被昇天ミサ」は天使ミサで行われ、Pater noster, Credo も歌います。Pater noster は他でも歌う機会がありますが、Credo をミサで歌うのはこの年に一度だけのような気がします。
もっとグレゴリオ聖歌をミサで歌いたい、と思いますが、Kyrialeだけでも定期的にミサで歌えるのは幸運なことなのだと思います。