グレゴリオ聖歌 レクイエムの次は聖霊降臨の聖歌
先日、今年初めてのレクエムの練習日でした。また新しい曲が加わるのかしら?なんて思いながら先生が配布してくれた楽譜を見ると、それは「レクエム」ではなく「聖霊降臨」のグレゴリオ聖歌でした。
Introitus(入祭唱)、Communio(拝領唱)……、それらは、かつて、歌いたくて自主練を試みたものの、敢えなく脱落した曲たちでした。😅
心の中で「こりゃ大変だ!」と思いながら、「歌えるように練習するしかない状況」にほくそ笑んでしまったりしました。
今年は聖霊降臨とレクエムの2本立て
今年は、聖霊降臨のグレゴリオ聖歌と、レクイエムの2本立てで行くようです。初心者には、なかなかハードです。💦 聖霊降臨の曲は、確定ではありませんが、教会でのコンサート用なのだそうです。
……と言う事は、しっかり練習しておかないとマズイと言う事です。
相変わらず、譜読みが苦手なので「耳コピー」する音源を探さなければいけません。それを20回くらい聞くと大体覚えられるのですが、旋律を覚えただけで歌えるわけではないので、ラテン語の読みのチェックなども必要です。
グレゴリオ聖歌は、国や修道会によって歌い方やラテン語の発音も少しづつ違っていて、いざみんなと練習と言う時に、「耳コピー」した歌い方や発音と違っていて一人迷走してしまうこともあるので、やりすぎも禁物です。
レクイエムのミサもあるので、レクイエムは自分で時々復習しておかないとミサでずっこけてしまいそうです。
聖霊降臨のグレゴリオ聖歌
Introitus 入祭唱
入祭唱の "Spiritus Domini" はとても美しい曲で、ぜひ歌えるようになりたいと思っていた曲なので、心なしか気合が入ってしまいます。詩篇唱が特に好きなので、きれいに歌いたい……、と思います。✨
Introitus 入祭唱
Spiritus Domini (Pentecost, Introit)
Hymnus 賛歌
"Veni creator Spiritus"は、よく歌われるグレゴリオ聖歌なので、今回のレパートリーの中で「歌える」と言える唯一の曲です。以前も記事に書きましたが、聖霊降臨に歌われる「聖霊の続唱」とは別物です。
"Veni Sancte Spiritus" が「聖霊の続唱」にあたるSequetiaです。
Veni Creator Spiritus (Pentecost, Hymn)
こちらはヴァティカンの"Veni creator Spiritus" です。会衆と聖歌隊が交互に歌っていて、会衆パートはノーマルなグレゴリオ聖歌、聖歌隊が歌う部分はポリフォニーに美しくアレンジされています。✨
Conclave - Hymnus - Veni, creator Spiritus
こちらが「聖霊の続唱」"Veni Sancte Spiritus"です。
Veni Sancte Spiritus (Pentecost, Sequence)
Communio 拝領唱
拝領唱の"Factus est repente" が、私にとって一番の課題になりそうな曲です。初めて歌う曲なので楽譜に釘付けになること間違いなしです。😅 これも旋律がとても美しいです。
comm. - factus est repente
でも、Kyrialeのレパートリーは増えない
グレゴリオ聖歌を始めて3年が経ちましたが、歌える曲のレパートリーは偏り気味です。💦 レクイエム、待降節、降誕節の聖歌はいくつか歌えるようになり、今回、聖霊降臨の曲も加わりました。
この中で、ミサとして歌えるのはレクエムのみ。私の場合は所属教会で天使ミサ曲が歌えますので、レクイエムと天使ミサの2つだけと言うことになります。
それが、Kyrialeが一向に歌えるようにならない理由だと思います。歌う機会がないので、練習しないからです。
いつも、自分なりに課題を決めて、例えば復活祭のKyrialeを歌えるようにと練習するのですが、目標地点がないので一向に歌えるようになりません。大抵、どのKyrialeも、Gloriaが脱落ポイントです。そのせいかKyrieだけはいくつか歌えるものがあったりします。
KyrialeとセットになっているCredoも、実は、3番と4番以外は歌えません。💦 4番はまず歌う機会がないので途中で迷走すること間違いなしの状態だったりします。
「今度の復活祭、ラテン語でやるから聖歌よろしく」なんて言われたりしたら必死になるのでしょうが、「まぁ、歌えなくても問題ないし」となってしまうのです。
せめて、クリスマスと復活祭、聖霊降臨のKyrialeは歌えるようになりたいところですが、まずは脱落ポイントのGloriaをひとつくらいクリアしたいなぁ、と思っています。
いつまでたっても、譜読みが苦手な私、練習あるのみです😅 (逃げられない目標地点も欲しい……)