グレゴリオ聖歌 発音の基本は教会ラテン語だけど

Webサイトのリニューアルで過去の記事に不具合などが出ていないか、少しづつ確認しているのですが、何年も前に書いた自分の記事を見てみると「この頃は随分真面目に色々と書いていたなぁ」と思います。

カトリックのこともグレゴリオ聖歌のことも、色々と調べたりして今の自分からは考えられないくらいちゃんと書いています。

何事もそうですが、最初の頃は「情熱」があってものすごく頑張れるのですが、落ち着いてくるとそれも落ち着いてくる、と言うのでしょうか。(これを単にぐうたらになったと言う……)

ラテン語の発音 結局どれが正しいの?

さて、今日は教会ラテン語のことを少し書いてみようと思います。

コロナ以降、グレゴリオ聖歌のクラス以外でグレゴリオ聖歌を歌うことは無くなっていたのですが、先日久しぶりに所属教会でCredoを歌いました。

もちろん、ミサではなくミサ前の聖歌の練習中に、ですが。

グレゴリオ聖歌はラテン語です。そしてその発音は様々なものがあります。

大きくは「古典ラテン語」と「教会ラテン語」、さらにイタリア風、ゲルマン風など、様々な発音があります。

とは言え、バチカンを除いてラテン語が使われる国や地域はなく、ほぼ「死語」と言われるラテン語なので、どの発音が正しいかは不明です。

グレゴリオ聖歌は「教会ラテン語」の発音で歌われますが、実際のところは、かなり「お国訛り」で歌われているようです。私が所属しているグレゴリオ聖歌のクラスは先生がドイツ語ベースなので、教会ラテン語の発音とは微妙に違います。

教会ラテン語は "H" を発音しないけど

教会ラテン語では"H"を発音しませんが、例外的に発音される単語があります。”mihi" と言う単語の場合、教会ラテン語では「ミキ」と発音しますが、クラスでは「ミヒ」と発音されています。

単純に皆さんがローマ字読みした結果そうなったのか、先生の指導でそうなったかは不明。ただ、カトリック聖歌集のフリガナにも「ミヒ」とあるので、それで良いのだと思いますが、何だかモヤッとします。

もしかすると、私が勉強した内容が間違っているの?と不安にもなります。

気になりますが、みんなそう歌っているし、ここは「ミヒ」と歌っとくか、ってなります。

"Hosanna”の”H”も発音してるし、カトリック聖歌集にも「ホ」ってふりがながあるし……。

日本語の聖歌で「ホザンナ」って歌っているので、ラテン語の時だけ「オザンナ」も違和感があるのかも知れません。

そんなこんなで、結局、細かいことを気にしても仕方ない気がします。

なのですが、先日久々に歌ったCredo、「二重母音のとこ、英語発音になってる」って言われてしまいました。

カトリック聖歌集のフリガナ通りに歌えばいいのよ、と言われましたが、今更カタカナのフリガナ見て五線譜で歌うと混乱するし……

二重母音の時の"t"の発音が「ッイ」ではなく「ティ」と発音していたので、どうやらその部分のことぽいです。(どこが、とは言われなかったので)

それよりも私は"H"を発音する方が気になるんだけどなぁ^^;

今は使われていない言語で歌うのは、本当に難しいな、と思います。正解がわからないし、指導者によって発音も歌い方も違います。

私はその都度、歌い方や発音を変えていますが(大抵は楽譜に赤文字でメモしています)、それがごっちゃになって勝手にパニックになっています^^;