【妄想】グレゴリオ聖歌 中級クラス|こんなクラスあったらいいな

妄想中級クラス

グレゴリオ聖歌が歌いたい!でも歌えない。
お休み中のクラスに戻るのも躊躇している私。
なんやかんやで、「こんなクラスがあったらいいのに」妄想が止まりません!

……というわけで「妄想・こんな中級クラスあったらいいのに」を考えてみました。

グレゴリオ聖歌の世界をもっと深く楽しみたいあなたへ

中級クラスでは、基本の読み方や歌い方をおさらいしつつ、ちょっとマニアックな音楽理論や歴史にも触れます。
「詩篇トーン」「モノトーン唱」など、聞くだけでオタク心がくすぐられるテーマをゆる〜く学びながら、確かな実力を身につけていきましょう!

Triplex開いて固まった人、全員集合!

グレゴリオ聖歌の魅力にハマって早や○年。
初心者は抜けた気がするけど、“上級”と言われると急に自信がなくなる……。
そう、今まさに中級沼をさまようあなたに捧げる、理想の中級クラス(妄想)です。

クラスの目的:Triplexの迷子脱出作戦

  • Graduale Triplexをちゃんと読んでみたい
  • Liber Usualisを“カッコよく開いてパッと見つけたい”
  • 詩篇トーン(psalm tone)」って実はよくわかってない…
  • そして何より、「ちゃんとミサで歌えるようになりたい!」

そんな「ちょっと自覚のあるオタク」が、楽しく・深く・でも恐れずに学べるクラスです。

参加条件(理想)

  • TriplexかLiber Usualisを持っている(積読OK)
  • 「Antiphona」って単語が読める(意味はまだ怪しくてもOK)
  • 「私はまだまだですけど」と言いつつ目がキラキラしてる人

授業内容(妄想だけど本気)

Triplex・Liber Usualisの読み方入門

  • 「この本、どこから読むの?」問題に決着を。
  • 年間典礼での探し方、プロプリウムとオルディナリウムの違いをサクッと。
  • 「なんとなくそれっぽいページ」からの脱却。

目標:「Triplexを開いて“あ、これ前にも見た!”と言えるようになる」

ちょこっと豆知識:Graduale RomanumとTriplexの違いって?

Graduale Romanum(グラドゥアーレ・ロマヌム)は、典礼で実際に使われるグレゴリオ聖歌の公式集
一方、Graduale Triplex(グラドゥアーレ・トリプレックス)は、そのGraduale Romanumに古ネウマを“後から書き加えた”学術版。
つまりTriplexは、現行のローマ典礼と10〜12世紀の写本の「歌い方」を
比較して味わえる
マニア向け仕様。

詩篇トーンの解読講座

  • あのミミズっぽい詩篇トーン(psalm tone)、ついに正体判明!
  • モノトーン唱からの終止形(Tonus finalis)習得チャレンジ
  • 聖歌隊で「詩篇お願いします!」って言われて固まらなくなる未来へ

目標:「Tonus peregrinusと言われて“どこかで聞いたことある!”と言えるように」

ちょこっと豆知識:「モノトーン唱」って?

「モノトーン唱」は、その名の通り1音でひたすら詩篇を唱えるというシンプルな歌い方。
だけど、終わりだけは「はい終わりましたよ〜」っていうのがわかるように、“終止形”と呼ばれるパターンで音が下がったり、ちょっとだけ跳ねたりします。
その「1音+終止形」コンボが、詩篇トーンの基本中の基本!

歌って覚える祈りのフレーズ

  • 「Credo III」「Pater noster」などの定番オルディナリウム強化
  • Introitusを1つ仕上げて“歌った感”を得る
  • テクニックより祈りとして声に乗せる練習が中心

目標:「“ミサで歌えるレパートリー”を少しずつ増やす」

雰囲気はこんな感じが理想

  • わからないことを「わからない」と言える空気
  • 「読めないけど好き」「歌えないけど聴くと泣く」大歓迎
  • “オタク一歩手前”の人が安心してオタク化できる場所

おまけ:クラスあるある(妄想)

  • 「Graduale RomanumとTriplexってどう違うの?」の議論が起きる
  • 持ってくる本が分厚くて、カバンが常に重い
  • 習った内容は家で練習…するはずが、ページを開いて眺めて終わる

このクラスがあったら、きっと私は……

自信がなくてもいい。
完璧に歌えなくてもいい。
でも、「歌いたい」気持ちを大切にしたまま、ちゃんと前に進める。

そんなクラスがあったら、私は迷わず通います。
Triplexを「飾る本」じゃなく、「使い倒す本」にするために。

そして、妄想は続く……

次回はついに、“理想の上級グレゴリオ聖歌クラス”をお届けします。
ネウマの世界を旅し、詩篇トーンを操り、時々黙ってLiberの余白を眺めて泣く
そんな変態(褒め言葉)たちが集う場所とは——。

お楽しみに!