新教皇レオ14世が誕生!アメリカ人初の教皇に世界が注目──ふとドラマ「THE YOUNG POPE」を思い出す

今日、教会にとっての新たな節目が、多くの祈りとともに迎えられました。
アメリカ出身のロバート・フランシス・プレヴォスト枢機卿が、新教皇レオ14世として選出されたのです!アメリカ人として初の教皇誕生という歴史的なニュースに、世界中の信者たちが驚きと感動を覚えていることでしょう。
今回は異例とも言えるスピードで新教皇が決まり、どこか新しい時代の幕開けを感じさせます。
ところで、「アメリカ人初の教皇」と聞いて、ふとドラマ『THE YOUNG POPE』を思い出した方もいるかもしれません。ジュード・ロウが演じたピウス13世は、同じく「アメリカ人初の教皇」という設定。美しいビジュアルと圧倒的なカリスマ、そしてちょっと過激な発言で話題になりました。特にイントロの最後でウインクをするあのシーン、覚えている方も多いのでは?
もちろんフィクションの世界ですが、現実にアメリカ人教皇が誕生した今、私はこのドラマを思い出さずにいられませんでした^^;
カトリックの神聖な儀式「コンクラーべ」とは?
「コンクラーべ」とは、新しい教皇を選出するために枢機卿たちが行う選挙のことです。
教皇が逝去されたり辞任された場合、枢機卿たちはバチカンのシスティーナ礼拝堂にこもり、外の世界との接触を断って、祈りと投票を重ねます。すべてが厳密な秘密のもとに進められ、選出が決まると白い煙が礼拝堂の煙突から立ちのぼり、それを合図に新教皇の誕生が世界に知らされます。
この荘厳な儀式は、カトリック教会にとって最も重要な出来事のひとつ。今回も多くの人が固唾を飲んで見守っていました。
信者としての思い──早期決定への安堵と希望
私たちカトリック信者にとって、教皇は信仰のよりどころであり、教会の「お父さん」のような存在です。だからこそ、コンクラーべの間は世界中の信者が祈りを重ね、静かにその時を待ちます。
今回、予想よりもずっと早く新教皇が決まったことは、大きな驚きでもあり、同時に安堵でもありました。
実を言うと、私、ずっとライブ配信を見ていたのですが深夜1時前に「明日も仕事が早いし、まだ白い煙は出なさそうだな」と思って、途中で切り上げて寝てしまったんです……。
そして翌朝、白い煙が上がったことを知った時の、あのなんとも言えない悔しさといったら!
朝から、見たかったなあ……としばらくじたばたしてしまいました(笑)。
それくらい、新しい教皇の誕生というのは、信者にとって特別で心を動かされる出来事なのです。
新教皇レオ14世──その横顔とこれからの教会
新しく教皇となられたレオ14世、ことロバート・フランシス・プレヴォスト枢機卿は、アメリカ合衆国ご出身。長年にわたりバチカンで司教省長官などの要職を務めてこられ、世界各地の教会事情にも精通されています。
前教皇フランシスコよりはやや保守的だそうですが、その中道的な立場からリベラル派と保守派をうまくまとめられるのでは?と期待もあるようです。
ドラマの中のピウス13世とは違い、レオ14世は現実世界の教会を導く存在。
その確かな経験と知識、そして深い信仰心をもって、教会を新しい時代へと導いてくださることでしょう。
今後の教会には、こんな期待が寄せられているそうです。
- 現代社会との対話の深化
環境問題や貧困、不平等といった課題に、より積極的に声を上げ、行動していくリーダーシップ。 - 教会内の多様性の尊重と対話
異なる文化や背景を持つ信徒の声に耳を傾け、一致と連帯を育んでいく姿勢。 - 福音宣教の新しいかたち
現代のコミュニケーションツールを生かし、より多くの人に福音を届けるための創意工夫。
これから、レオ14世がどのように教会を導いていかれるのか──
世界中のカトリック信者が注目し、そして祈りの中でその歩みを見守っています。
新しい教皇のもとで、教会がさらに力強く、世界に光と平和を届ける存在となっていくことを、心から願っています。
「THE YOUNG POPE」2016年制作
ジュード・ロウがアメリカ人初の教皇という設定で、カリスマ的でいてどこか危うい教皇ピウス13世を演じたTVドラマ。
カトリック教会の内幕を大胆に描き出し、そのセンセーショナルな内容が話題を呼びました。
ドラマの中のピウス13世は、伝統を重んじながらも革新的な一面を持ち合わせ、教会内外に大きな波紋を広げる存在として描かれています。信仰や権力、孤独といった普遍的なテーマを扱いながらも、現代社会における宗教のあり方を問いかけるような深い内容だったと感じます。