カトリック初心者の疑問 告解ってどうやるの?

四旬節のこの時期になると思うのは「あぁ、告解しておかないと」です。マメに告解をする人もいますが、私は年に一度、復活祭の前に告解をします。復活祭の前には「共同回心式」なるものがあり、ほとんどの人はこの時に告解をすることとなります。それ以外の日にも告解はできるのですが、まだまだカトリック初心者と言える私は、「みんなが告解する日」の方がしやすい気がしています。

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ドキドキ不安な「初めての告解」

「告解」は洗礼を受けた後の罪を司祭に告白し、司祭を通して神様からの許しを得るものです。私も周りの信者さんたちも「告解」と言っていますが、現在のカトリック教会では「ゆるしの秘跡」と言われています。
勉強会の時に神父様が、日常の小さな罪(悪口言っちゃったとか)はミサ中の「回心の祈り」で、大きな罪の場合は「ゆるしの秘跡」が必要と言っていましたが、罪の大きさに関わらず、年一度は「告解」を行うべきなのだそうです。

私が洗礼を受けたのはクリスマス、間もなく四旬節がやって来て「告解」をしなければなりませんでした。けれど、告解の仕方は教えてもらっていません。周りの人に「どうやってするの?」と聞くと、「部屋に入って、自分の罪を告白すればいいのよ〜」という答え。

……って言われても、わからないです〜💦

あの小さな「告解部屋」に入るお作法も、入ったら何を言えばいいのかもわかりません。私の知っている告解と言えば、海外ドラマに出てくるシーンくらいです。小さな部屋に入った人物が「神父様、私は大きな罪を……」などと言うと、部屋を仕切る小窓が開いて神父様が「話してごらんなさい」と言う、そんなシーンです。

初めての告解。私が部屋に入って最初に言ったのは「洗礼を受けてから初めての告解で、よく分からないのですが…」でした😅

誰に教えてもらう?告解のやり方

告解の仕方やご聖体のもらい方を、洗礼前の勉強会で教えるかどうかは、教会や司祭、シスターによって違ってくると思いますが、所属教会では、特に説明がありませんでした。おそらく、それらを教えるのは代父母の役目と考えられているのでしょう。けれど、形式上(洗礼時だけ)の代父母の場合はそれらを教わる機会は、ほぼ無いように思います。

私が告解の仕方を教えてもらったのは、初めてのグダグダな告解をした後のことでした。所属教会とは別の教会の勉強会に通っている時に、そこの担当司祭から、告解部屋でのリハーサル付きで教えてもらいました。
…とは言え、年に一度しか告解をしない私は、毎年この時期になると告解の仕方を確認しなければなりません。

大抵、告解部屋には「告解手順」のような紙が置いてあったり、貼ってあります。その通りにやれば良いのですが、慣れない告解に緊張していると、その紙の存在にすら気づきません。初めての場合は、多分、それが告解の手順書だとも気づかないでしょう。(私がそうでした💦)

告解のやり方

私は告解をする前に「カトリック手帳」に載っている「告解の手順」を見て、告解の流れを確認してから告解部屋に入ります。「カトリック手帳」はカトリックの人用の手帳で、カトリックの祝日や福音朗読箇所、お祈りやミサの流れなどが掲載されています。

毎年、翌年の手帳が出回る季節になると、カトリック用品を扱うお店に「カトリック手帳」も並びます。

それらを参考に、私自身の復習を兼ねて告解の仕方を簡単にまとめてみます。

告解部屋は小さな部屋が3つ並んでいて、真ん中の部屋に神父様が入っています。その両サイドに告解する信者が入ります。なので、どちらか一方は部屋に入ってしばらく待機することになります。部屋を仕切っている壁にある小窓が、カーテンや引き戸の様なもので閉まっている場合が待機です。待機中に部屋の中の「告解手順」を見て確認もできますし、告解する内容を心の中で整理したり、ちょっとした「心の準備」時間になります😊
罪の告白の後に唱える「悔い改めの祈り」のリストがどこにあるのかもチェックしておくと安心です。
両方の部屋に人が入らない場合もありますので、その場合は部屋に入り、告解を始めます。初めてだと、焦ってしまいますが、落ち着いていきましょう〜✨

  1. 部屋に入ったら、跪いて自分の番になるのを待ちます。(椅子に座るところもあるかもしれません)
    仕切りの小窓が開くと、司祭が回心を呼びかける言葉を言います。
    司祭:「回心を呼びかけておられる神の声に心を開いてください」
    他の言葉の場合もあります。私の所属教会では司祭と一緒に「父と子と聖霊の御名によって。アーメン」と言います。
  2. 司祭:「神のいつくしみに信頼して、あなたの罪を告白してください」
    信者:前回の告解がいつだったかを言い、それ以降の罪を告白します。
    そして、最後に「今日までの主な罪を告白しました。許しをお願いします」で締めくくります。
  3. 司祭が助言などをし、償いを指示します。(祈りや、ミサに出るなど)
  4. 司祭:「それでは、神のゆるしを求め、心から悔い改めの祈りを唱えてください」
    信者:下記の祈りや部屋に用意されている「お祈りリスト」から選んで唱えます。
    「神よ、いつくしみ深くわたしを顧み、豊かなあわれみによってわたしのとがをゆるしてください。悪に染まったわたしを洗い、罪深いわたしを清めてください。」
  5. 司祭が、罪のゆるしを与えます。
    司祭:「全能の神、あわれみ深い父は、御子キリストの死と復活によって世をご自分に立ち返らせ、罪のゆるしのために聖霊を注がれました。神が教会の奉仕の務めを通してあなたにゆるしと平和を与えてくださいますように。わたしは父と子と聖霊の御名によって、あなたの罪をゆるします」
    信者:「アーメン」と答えます。
    司祭:「神に立ち返り、罪を許された人は幸せです。ご安心ください」
    信者:「ありがとうございます」

これで、告解はおしまいです。部屋を出たら、神様に感謝の祈りをし、指示された償い(お祈り)などを行います。

何を告解すればいいの?

さて、告解で何を告白するかは、なかなか悩ましいところです。明らかな「罪の意識」があることがあればそれを告白しますが、「罪の告白」となると何を告白して良いのか分からなくなってしまいます。
「罪」と言ってしまうと大げさですが、例えば、「ついつい人の悪口を言ってしまった」「困っている人がいたのに、急いでいたから見てないふりしちゃった」「家族に対して冷たい態度をとってしまった」など、なんとなく心に引っかかっていることや、負い目に感じていることなどを告白すれば良いのではないかと思います。
私の告解は、たいてい、上記のようなことです。

毎日、何かにイラっとしたり、人に親切にできなかったり、怠けてしまったり……。私って本当に「罪にまみれてるなぁ」と思ってしまうこの季節です。

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