アドベントカレンダー、楽しむだけじゃもったいない! ―「待降節」を知るとクリスマスがもっと味わい深くなる話

ハロウィンが終わった瞬間、街は光の速さでクリスマス仕様にチェンジします。
そして毎年この時期になると、店頭でキラキラ輝くあの存在…
そう、アドベントカレンダー!
「今年は○ルディのチョコのやつにする!」「いや、無○の木製タイプも気になる…!」
という“年に一度のカレンダー選び会議”が、もはや季節の恒例行事になっている方も多いのではないでしょうか。(売り切れるの早すぎ問題)
でも、ちょっと立ち止まってみると…
このカレンダーと、セットで見かける「アドベントリース」。
実は、その奥にカトリック的にとっても大事な意味が隠れているのです。
今回はその「本来の意味」を、難しくなく、むしろ楽しく、ちょっぴり心温まるかたちでお届けします。
アドベントって何? ― 流行ワードの奥にある「教会の新年」
「アドベント(Advent)」は、ラテン語の Adventus(到来) が元の言葉。
カトリックでは 「待降節(たいこうせつ)」 と呼びます。
この時期は、
イエス・キリストの誕生を迎えるために、心を整えながら過ごす約4週間
という、とても大切な期間。
実は、教会のカレンダー(教会暦)はここからスタートします。
つまり、カトリック的にはクリスマス前の待降節が「新年のはじまり」。
静かだけれど、しっかりと意味のあるお祝い期間ということになります。
カレンダーの“元祖”はお菓子じゃなかった?!
今のアドベントカレンダーといえば、
「毎日1つ開ける → 小さな幸せ → わ〜い✨」
という最高に楽しいアイテム。
でも、最初のアドベントカレンダーはちょっと違いました。
中身はなんと…
- 聖書の言葉
- 聖人の絵
- 祈りのフレーズ
つまり、
「今日は自分の心、どうかな?」ってそっと問いかけるためのカレンダー
だったのです。
いや、現代の「チョコレート(おやつ)至上主義」も大好きなのですけど💖(とてもわかる)
もし、今年のクリスマスを少し深く味わいたいなら
- 扉を開ける前にひと呼吸
- 誰かのために小さな良いことをしてみる
- 夜、1分だけ静かに祈ってみる
などを試してみると、心がじんわりあたたかくなります。
「一日一善・アドベント編」、意外と楽しいかもしれません。
アドベントリースは“ただのおしゃれ”ではない件
次にこの時期よく見かける アドベントリース。
丸いリースに4本のロウソク。
北欧インテリアとして馴染んでいるけれど…
実は意味がぎゅっと。
- 丸い形:永遠に終わらない命
- 常緑樹(モミなど):生命が枯れないことの象徴
- 4本のロウソク待降節の4つの日曜日
そして、ロウソクにも色の意味があって、
- 基本は 紫(準備と祈り)
- 第3主日だけ バラ色(喜び) ← ここだけちょっと気分が華やぐ回
ロウソクが1本ずつ増えていくたびに、
「光が近づいてきてるなぁ」
「クリスマスがやってくるなぁ」
と感じられるのです。
灯すたび、気持ちもほのかにゆるむ。
そんな静かな楽しみ方も素敵✨
“待つ”って実は幸せな行為だったりする
日本のクリスマスといえば、
ケーキ!チキン!プレゼント!…はい最高です。わかります。
でも、カトリックの待降節はもう少しだけ、しっとり。
「喜びに向かって、静かに心を整えていく期間」
なのです。
- 小さな善いことをしてみる
- 誰かの幸せをそっと祈る
- キャンドルの炎をながめる
そんな時間を、日常に少しだけ。
すると、クリスマスが
「わーいイベント!」から「心あたたまる季節」へ 変わっていきます。(きっと)
おまけ:信者の私、今年買ったアドベントカレンダー
……はい。言います。
私、今年のアドベントカレンダー、
完全に趣味全開でカルディの「にゃんだふるカレンダー」を買いました。
中身は宗教色ゼロ。
猫。とにかく猫!
店頭に残ってて奇跡。即・保護しました。
だって、猫なんだもの。仕方ないじゃないですか。(圧倒的正義)
おわりに
アドベントカレンダーは「楽しんでいい」もの。
でも、ちょっとだけ心を添えると、もっと豊かになる季節です。
今年のクリスマスが、
あなたにとってあたたかい時間になりますように。
静かに、でもしあわせに、光が近づいてきますように✨


