グレゴリオ聖歌 ラテン語の単語、イタリックになっているのは何?

グレゴリオ聖歌のラテン語の発音や歌い方は、国や修道会、指導する先生などによって微妙に違ってくることが多々あります。楽譜の読み方も然りで、まだまだ初心者の私は「どっちなのだろう?」と迷路に入り込むことがあります。
私はその先生のやり方に合わせるようにしていますが、うっかり楽譜にそれをメモし忘れると、一人だけしれっと発音が違ったりすることもあります😅

私にとっては古典ラテン語の発音と教会ラテン語の発音が混ざっているパターンも要注意です。発音しない音を発音するパターンで、発音しなかった場合はセーフ!でも、うっかり逆をやってしまうと焦ります。特に私が主に習っている先生は"H"を発音するので、要注意です💦

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ラテン語の単語でイタリックになっている文字の意味は何?

グレゴリオ聖歌の歌詞を読んでいると、時々、単語の中の文字がイタリックになっている時があります。
私が主に習っている先生から「字余りだったり、発音がしづらくて次とつながっちゃったりなので発音しなくていいですよ」と教えられたので、私はイタリックになっている部分は発音せずに歌っていました。

けれど、どうやらその時の音によっては、「発音しない」一択ではないようです。
先日、聖歌の講習会に参加した時、グレゴリオ聖歌も組み込まれていたので、私は予習として、どこぞやの国の聖歌隊が歌っているものを聴いておきました。
その講習会で使う楽譜にも、イタリックになった文字があったのですが、それを発音しているところと発音しないところがあったので「うーん、どっち?」と悩みましたが、とりあえずそれまで習った通り「発音しないほう」で予習をしておきました。

そして、講習会では「イタリックの文字」は「発音する」パターンでした。
4線譜の楽譜には、縦棒がついているまとまりがあって、そのまとまりは一つの母音で歌うのだそうです。

グレゴリオ聖歌を始めて約5年、「知らなかった…」という有様……。何か縦線ついてるなぁ、と思ってはいましたが、そういう意味だったのか、と💦

楽譜
これは音が2つあるので発音できるパターン。

そんな縦線がついているところ(1つの母音で歌うべきところ)に、2つの母音が入っている時に「例外ケース」という意味で斜体になっているのだそうです。この場合は2つの音があるのでうまい具合に2つの母音を発音することができますが、たまーに、1つの音に2つの母音が入っていて斜体になっているケースもあります。
どうやら、この場合は「発音しなくていい」パターンに該当するのかもしれません。写真の楽譜の場合は、次の単語とつなげて発音します。
(指導する先生によって、違うパターンもあるかと思います)

これは"e"を飛ばして次の"a"とつなげて発音するパターン。

グレゴリオ聖歌は、指導者によって歌い方やラテン語の発音が違ったりしますが、私は、それが面白いと感じます。混乱して嫌だ、と言う人もいるかも知れませんが、私は色々なパターンを知ることができて楽しいです。

この日の講習会では、グレゴリオ聖歌以外にも色々な発見や面白い話が聞けて、とても楽しい1日を過ごせました。
ちょっとでもマシに歌えるように、これからに少しでも生かしていけたらな、と思います✨

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